教えてドクター

視聴者の皆様から健康天気予報の予報ジャンル*についての
疑問や質問をドクターにお答えいただきました。

ぜんそく

  • 35年前から気管支喘息です。現在2種類の吸入薬(セレベント・パルミコート)を使用。夏場はほとんど起こらない息苦しさが秋から春先まで続く。
    (歩くと苦しい・声が出難く枯れ気味)ステロイドの副作用として感染症にかかりやすい事と声枯れがあると聞いたことがあるが本当でしょうか?

ドクターからの回答

国際医療福祉大学三田病院 佐藤先生

35年前から喘息があるということで、もしかするとリモデリングといって気管支の壁が厚くなってちょっとした刺激でも症状が出やすくなっているのかもしれません。ピークフローメータという道具で毎日息を吐き出すスピードを測定して季節の変化などを客観的に評価してみると良いと思います。吸入ステロイドの副作用としては声枯れがあります、お使いの製品(パルミコート)は比較的少ないのですが、ハスキーボイスになる場合があります。吸入後に良くうがいをしてください。また、長く使っていると口腔内にカンジダというカビがつくことがあります。カビを殺す作用のあるうがい薬でうがいや口をすすぎます。経口ステロイドと違い全身性の感染を起こし易くするということはありません。

  • 子供が風邪を引くたびに「喘息気味」だと医者に言われます。
    ですが発作のようなことはないし元気です。
    喘息ってどのように気をつければいいのでしょうか?
    水泳など習うといいなどと聞きますがやはりいいのでしょうか?

ドクターからの回答

国際医療福祉大学三田病院 佐藤先生

小児はもともと気管支の直径が小さいので、風邪の時のちょっとした気管支炎でも気管支の内腔の直径が小さくなりヒューヒューという音が聴診器で聴取され、喘息気味と言われやすくなります。本当に喘息の要素があるのかどうかは専門医に相談するのが良いと思います。運動誘発性喘息といって、激しい運動では喘息が誘発されることがあります。特にランニングでは誘発されやすいのですが水泳では誘発されにくいことが知られています。水泳は良いと思いますが水泳をすれば喘息が治るというわけではありません

  • 娘婿が喘息の持病があるのですが、子供に遺伝などするのでしょうか?

ドクターからの回答

国際医療福祉大学三田病院 佐藤先生

喘息などアレルギー疾患には遺伝的素因があるとされています。
一つの遺伝子だけではなくいくつかの遺伝子により
複合的に遺伝すると考えられています。
両親が喘息であるお子さんの場合3〜5倍発症するリスクが高くなります。
しかしながら喘息の危険因子は遺伝だけではありません。アレルゲンの暴露、ウイルスなどの呼吸器感染症、大気汚染や喫煙、有害ガス、食品・およびその添加物、運動、ストレスや過労、気象なども含まれます。

  • 現在、喘息の持病があり薬を服用している者ですが、近々、飛行機で出かける事になり気圧の変化を心配しています。
    気にしすぎでしょうか?

ドクターからの回答

国際医療福祉大学三田病院 佐藤先生

昔から気候の変化と喘息の発作には関連があることが知られています。移動性高気圧、あるいは低気圧、台風の接近、寒冷前線の通過などです。敏感なかたは天気予報よりも正確です。リスクが最も高いのは急激な気温の変化です。5時間以内あるいは前日と比較して3℃以上低下した場合発作が起こりやすいといわれます。気圧については一定の見解はまだ得られていません。
飛行機内では気圧や温度が下がりますがある程度一定にコントロールされています。しかし機内はかなり乾燥するのでマスクなどをするのも良いと思います。

  • 中学1年の娘と小学3年の息子がぜんそくで毎日朝晩薬を服用しています。ぜんそくは一生ついてまわる病気なのでしょうか?
    どうすれば軽くさせることができますか?

ドクターからの回答

国際医療福祉大学三田病院 佐藤先生

基本的には体質が関係しますので一生の病気と考えておく必要があります。また思春期に一度症状が軽くなり、人によっては喘息の症状が消失することもあります。小児の喘息ではアトピー性(アレルギー性)の要素が多いので、原因となる抗原をなるだけ吸入しないように環境を整備します。そして決められた治療を根気よく続けることが大切です。

  • ぜんそくとダニの関係を教えてください。

ドクターからの回答

国際医療福祉大学三田病院 佐藤先生

喘息はアレルギー反応によって起こりますが、ダニはアレルギーを起こす抗原の代表選手のひとつです。血液中のダニに対するIgE抗体を測定すればダニにアレルギーがあるかどうかがわかります。
ダニは目に見えませんが、絨毯やソファー、ぬいぐるみなどには沢山います。また、ペットの毛やふけにはアレルギーがなくても、ダニがついていることが多いので、動物の飼育は避けなければなりません。

  • 寝る時にせきが出て、眠れない日々が続きます。
    知人から「身体が温まるとせきが出るんだよ」と言われました。
    本当でしょうか?

ドクターからの回答

国際医療福祉大学三田病院 佐藤先生

体が温まると毛細血管が拡張します、気管支の粘膜にある血管も拡張すると、粘膜が浮腫を起こし、気管支の通りが悪くなったり、刺激に反応しやすくなったりするので咳が出やすくなります。また、ソバアレルギーの人が知らずに「そばがら」の枕をしていたり、羽毛にアレルギーのある人が羽根布団を使用していたりすると、寝るときに咳がでて苦しくなったりします。

  • そもそもなぜ、ぜんそくになるのでしょうか?
    突然ある日家内はぜんそくなり、私がタバコを吸うので私のせいにしていますが、
    本当のところが知りたいです。

ドクターからの回答

国際医療福祉大学三田病院 佐藤先生

喘息の原因にはいろいろなものがあります。ダニ、埃(ハウスダスト)、カビなどの抗原が空気とともに吸入され、気管支でアレルギー反応を起こすようになると喘息になります。しかし大人の場合このようなアレルギーの体質がはっきりしなくても、ウイルスなどの感染(風邪もその一つ)、その他ストレスや大気汚染など環境の要素も(原因に)加わります、タバコの煙もその一つと考えられます。