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第296回(3/18)

春は血管が危ない!今、注意すべき“生活習慣病”総ざらいSP

プレゼンター 深沢邦之、パックンマックン

気温差が激しい春は血圧が変動しやすく、虚血性心疾患と脳卒中の死亡数が増加する傾向にあります。

虚血性心疾患

虚血性心疾患は心筋梗塞・狭心症の総称です。血管が詰まって血液の流れが滞り、心臓の筋肉が死んでしまう心筋梗塞、血管が完全には詰まっていない比較的軽症なものが狭心症、どちらも原因は動脈硬化です。

脳卒中

脳卒中には3つのタイプがあります。脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の細い血管が破れる脳出血、太い血管にできたコブが破れるクモ膜下出血。このうち最も多いのが脳梗塞です。

・手からわかる脳梗塞チェック
両手を前に出し、手のひらを上に向けて目を閉じます。腕を肩の高さ
で30秒キープできますか?
脳梗塞で運動を司る機能に障害が生じると、無意識に手が下がってし
まいます。

・隠れ脳梗塞チェック
脳梗塞には脳の運動野以外に脳梗塞が起きていて、見た目には症状が
出ない隠れ脳梗塞もあります。簡単な方法でチェックしてみましょう。
(1)ぐるぐるうずまき
紙とペンを用意します。まず黒いペンで4重の渦巻きを描きます。次に別の色のペンで、描いた渦巻に重ならないように、10秒以内でもう一度渦巻きを描きましょう。
(2)ぶらぶらカウント運動
片手をぶらぶらさせながら、逆の手は指を折り数を数えます。数える速さはやりやすいスピードで行いましょう。
少し難しいので、全くできない場合だけ隠れ脳梗塞を疑います。

脳ドック(MRI)では、自覚症状のない脳梗塞を発見できます。また脳の血管を見る検査(MRA)でも、動脈硬化やクモ膜下出血の原因を発見できます。
また虚血性心疾患も脳卒中も、もとは高血圧から始まることが多い病気です。肥満、塩分過多、運動不足、喫煙、ストレスなど日々の暮らしの中に原因がないか見直してみましょう。

生活習慣病の予防

・腿上げエクササイズ
椅子につかまり、もう片方の腕を曲げ手を握ります。姿勢を崩さずに
曲げた腕と同じ側の脚を10回上げましょう。
左右10回を1セット、朝晩2セットずつ行います。余裕がある方は、
肘と膝をつけるように上げると運動効果がアップします。
・カラダひねりエクササイズ
足を開いて腰を落とします。両手を曲げて手を握ったまま、腕を開きます。下半身をなるべく動かさず、腰から上を左右に10回ひねりましょう。朝晩2セット行います。
・ひとりじゃんけん(脳梗塞予防に効果的です)
左右の手でひとりじゃんけんを行いますが、右手が5回連続で勝つようにします。

また、1日1万歩のウォーキングではなく、1日8千歩のウォーキングに中程度の活動が含まれているとより良いことがわかってきました。中程度の運動は体力や年齢によって違ってきますが、目安は3分間続けたときに軽く息がきれる程度の運動です。
日常生活に無理なく運動を取り入れ、生活習慣病を予防しましょう。