第292回(2/19)

あなたの内臓をむくませる!慢性心不全の恐怖

ゲスト とよた真帆 プレゼンター 深沢邦之

内臓のむくみを引き起こす原因となる慢性心不全。慢性心不全は心臓がポンプの働きを失ってしまったために起こる症候群の呼称です。

慢性心不全のメカニズム

心臓のポンプ機能が弱まると、心臓内の血液が渋滞し心臓が大きくなってしまいます。さらに心臓と肺を繋げる血管内でも血液が渋滞し、肺血管の血圧が上昇、血管から血液中の水分が漏れ出します。この水分が肺のむくみの原因となります。さらに症状が進行すると、肺だけでなく胃や腸、肝臓など内臓全体がむくんでしまうのです。

慢性心不全を引き起こす主な病気や症状

・不整脈(心房細動)・心臓弁膜症・心筋症・心筋炎・貧血・慢性肺疾患
・睡眠時無呼吸症候群・甲状腺機能の亢進、低下・高血圧・糖尿病
・心筋梗塞・狭心症
心臓そのものに問題がある場合に加え、肺や甲状腺の異常などでも慢性心不全を引き起こします。

慢性心不全の診断、治療

病院では問診の後、呼吸音やレントゲン、CTなどの検査をして慢性心不全を特定していきます。さらに心臓から出るホルモン「BNP」を測定するBNP検査では、約1時間で心臓の状態がわかります。
治療は利尿剤を使って体内の水分と塩分を排出し、その後原因である疾患を治療します。
心不全の治療では水分制限が第一ですが、心臓の状態によって摂取できる水分量は変わってきます。担当医とよく相談することが大切です。

慢性心不全の予防

・毎日の食生活
塩分を摂りすぎると血圧が上がり、心臓に負担がかかります。毎日の食事では減塩を心掛けましょう。味の薄さを感じさせないように、酸味のある食材などを使って工夫すると、ストレスを感じることなく減塩を続けられます。コショウ、レモン、お酢、トマトなどの食材がお勧めです。

・低温サウナ(乾式遠赤外線サウナ)
60度に設定された、通常のサウナよりもかなり低温のサウナです。今注目されている慢性心不全の治療法です。カラダを温めることは心臓にも優しいことなのです。
ただし高温サウナは、心臓に不安のある方や高血圧の方は入浴の際注意が必要です。

「自宅でできる心臓にやさしい入浴法」
食事や運動のあとは血圧が不安定になります。
急激な血圧の変動をさけるため、30分以上時間をあけてから入るようにしましょう。
水温は40℃くらいを目安にします。またお湯の深さは両脇を結ぶ線まで、入浴時間は10分程度が理想です。
前傾姿勢は呼吸がしづらく、心臓発作の原因となる恐れがありますので、洗髪のときは頭を極端に下げて洗わないよう注意しましょう。
浴室を出た後は冷えないように、脱衣所を温めておきましょう。すぐに服を着て保温し、水分補給も忘れずに行います。

「運動」
運動は、軽く息がはずむ程度の適度な運動を行いましょう。ウォーキングなどの有酸素運動が効果的です。筋力トレーニングなどの無酸素運動は、息を止めることで心臓に負担がかかるので注意が必要です。

日本人の50歳以上の2人に1人は高血圧です。40歳を過ぎたら、血圧・心不全の兆候に注意しましょう。