第286回(1/8)

頭イキイキ!“愛のメモリー”でお手軽脳トレ

ゲスト 柳葉敏郎 プレゼンター 木本武宏

日常よくある、ちょっとした物忘れやど忘れ。これが隠れ認知症である場合があります。
隠れ認知症は、軽度認知障害とも呼ばれる状態で、日常生活に支障はないものの脳の働きは低下しており、病院でも診断されにくい症状です。
65歳以上の10人に1人に可能性があり、そのうち50%が数年後に認知症を発症するというデータもあります。

隠れ認知症のサイン

隠れ認知症のサインは「ニオイ」。嗅覚は鋭敏な感覚で、脳の衰えは最初に嗅覚に現れるといわれています。
ニオイの嗅ぎ分けでは、平均年齢80歳の600名で調査したところ、12品目のうち4つ以上間違えた人は、1つ以下の人と比べて隠れ認知症になるリスクが5割高かったというデータがあります。

脳と思い出

脳の衰えを防ぐのに有効なのが「回想法」という治療です。楽しく思い出話をすることで脳の血流量が増して脳が活性化するため、認知症の治療や予防に使われる方法です。
昔の思い出は脳の中のあちこちに詰まっていますが、その思い出を集めるために働くのが脳の前頭前野です。この前頭前野が活動するために必要なエネルギーを運ぶのが血液なのです。そのため、古い記憶を思い出そうとすればするほど、前頭前野の血流量がアップし、脳が活性化します。

回想のポイントは、なるべく具体的な情景を思い出すこと。初恋話などは特に効果があるようです。
また単に思い出すだけではなく、会話することで脳の活性化が持続し、より効果が高まると考えられています。1日1時間の会話をめざし、1週間に1回程度、持続することが大切です。

この回想法により、脳だけでなく心もカラダも元気になって医療費が減ったという調査結果もあります。
楽しみながら実行してみましょう。