第283回(12/11)

冬のむずむずスッキリ解消!つら〜い“かゆみ”対策マニュアル

ゲスト 東ちづる プレゼンター 敦士

かゆみのメカニズム

昔、かゆみは痛みの弱い感覚だと言われていました。ところが1997年かゆみを伝える神経が発見され、2009年に痛みとかゆみの脳の反応に違いがあることがわかりました。

かゆみの元凶は、皮膚の乾燥です。
普段は皮膚の奥にあるかゆみを伝える神経ですが、皮膚が乾燥して荒れてくると表面まで伸びてきます。そしてほこりや衣類などの刺激を直接受け、かゆみが出ます。
かゆみを我慢できずにかいてしまうと、皮膚表面のバリアが破壊され、より水分が失われて皮膚はどんどん荒れ、逆にかゆみを感じやすくなってしまいます。

男性は50歳代、女性は40歳代から皮脂の分泌が衰え、高齢者のほとんどが乾燥に悩まされています。
最近の住宅は気密性が高まり、湿度が下がりやすくなっているということ、また清潔志向が高まって身体を洗いすぎる人が増えていることなどが乾燥の原因としてあげられます。
乾燥には保湿することが重要です。保湿はお風呂あがりにすぐ行うと効果的です。

かゆみは人によって感じ方などが異なるため、疾患を持つ方の診察や薬の効果などを正確に判断するのは難しいとされてきました。しかし最近では、かゆみの強さを数値化する機械の開発が進むなど、更なる研究に注目が集まっています。

帯状疱疹

帯状疱疹は、身体の片側に痛み、発疹を伴う病気です。まず現れる症状が痛みのため、皮膚疾患ではなく他の病気を疑って受診する人もいるようです。
帯状疱疹を引き起こすのは水疱瘡のウィルスです。このウィルスが神経節(神経細胞の集合部分)で増殖し、神経に沿って皮膚に症状が出ます。

水疱瘡は多くの子供罹り症状は一週間ほどで治まりますが、ウィルスは一生潜伏します。そのため水疱瘡にならないと帯状疱疹にはなりません。帯状疱疹は近年患者数が増えており、日本人の6人に1人がかかる皮膚疾患になっています。

免疫が低下すると、身体に潜伏している水疱瘡のウィルスが増殖し発症するため、免疫が低下する50歳代以降に増加する傾向にあります。ストレスや体調不良が原因の場合もあります。
症状の程度にもよりますが、2〜3週間で治り、基本的には人にうつりません。また他の病気がなければ、2回罹ることはほとんどありません。