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第278回(11/6)

静かに迫る甘~い魔の手!糖尿病と闘う新常識!~食事編~

ゲスト 小倉久寛、はしのえみ プレゼンター TKO

糖尿病の診断基準

糖尿病は血糖値(血液中のブドウ糖濃度)と、ヘモグロビンA1C(過去1~2か月の血糖値の平均)で診断します。

空腹時血糖値  
126mg/dl以上 糖尿病型
110~126mg/dl未満 境界型
100~110mg/dl未満 正常高値
100mg/dl未満 正常

空腹時血糖値が126mg/dl以上かつ、ヘモグロビンA1Cが6.1%以上で糖尿病型と診断されます。
血糖値が高い状態を放置すると、血管はダメージを受け続けることになり、毛細血管に障害が起こってきます。その結果、糖尿病性神経障害(エソ)や糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症などの合併症を引き起こします。さらには大きな血管にも障害が起き、脳梗塞や心筋梗塞のおそれも出てきます。

糖尿病の原因

内臓脂肪型肥満は糖尿病の大きな原因の一つです。内臓の周りにたまった脂肪が血糖値を下げるホルモンの働きを妨害するからです。そのため一見太っていなくても、隠れ肥満の人は要注意です。もちろん肥満の人も注意が必要です。
また糖尿病は体質が発症を決めているとも考えられています。

糖尿病の食事対策

同じカロリーでもちょっとした食事の工夫で血糖値が変化します。

・食べる順番
食物繊維には、ブドウ糖の吸収を妨げる働きがあります。そのため、食後の血糖値のピークを下げるには、野菜を先に摂ってからごはんを食べる方が効果的です。
1日に必要な食物繊維の量は19g、キャベツなら1玉です。食物繊維を積極的に摂りましょう。

・減らすのではなく加える3か条
(1)ランチョンマットを加える
ランチョンマットに食事が乗り切らなかったりはみだしたりしたら量が多すぎるため、自然と自分の適量がわかります。

(2)魚や肉は骨付きを加える 
食べるスピードでも血糖値の上昇に変化があり、ゆっくり食べた方が上昇を抑えられます。骨付きのものは早食いを防ぎ、ゆっくり食べることができます。

(3)人を加える
食事で会話が生まれ、ゆっくり楽しんで食べられます。

糖尿病は長く付き合う病気です。楽しく血糖値のコントロールをしましょう。

※上にあげた食事対策は、合併症のない方のものになります。特に糖尿病性腎症で腎機能が低下した場合には、食事内容が変わってきます。糖尿病性腎症の場合、塩分を減らして、腎臓の負担となるタンパク質の制限が必要になります。