第273回(10/2)

誰にでも起こりうる?!リウマチの新常識

ゲスト 大場久美子 プレゼンター 深沢邦之

リウマチは高齢者の病気と思われがちですが、発症が最も多いのは40代〜50代の女性です。また女性の患者は男性のほぼ4倍で、女性に多い病気です。

関節リウマチ

リウマチは本来ウィルスなどの外敵から身を守る免疫作用が、自分の体内を攻撃する自己免疫疾患の一つです。
原因は明らかになっていませんが、関節リウマチは、発症すると免疫細胞が関節に集まり、滑膜という関節を包んでいる膜を攻撃します。攻撃された滑膜は炎症をおこし腫れ上がり、そこから骨を破壊する物質を出すようになります。そのため症状が進むと、指をはじめすべての関節が変形してしまうのです。発症後、半年から1年で関節が壊れてしまう人もいます。

リウマチの治療

治療は、症状に合わせた薬物治療が主流です。薬には抗リウマチ薬と生物学的製剤の2種類があります。薬の効き方には個人差がありますが、これらの薬によってリウマチ治療は大きく進歩しました。薬物治療で関節リウマチのほとんどの症状を抑えることができ、骨が壊れるのを防ぐこともできます。ただし、免疫の高まりを抑えるため、感染症などの副作用の可能性もあります。

リウマチのサイン

(1)関節に痛みや腫れがある。
(2)起床時に手指やカラダがこわばる。(30分〜1時間くらい続くと、関節リウマチの可能性があります。)
(3)倦怠感が強い。
(4)原因不明の微熱が続く。

これらのサインのうち、1番と2番が特に重要です。合わせて3番と4番が当てはまる場合は症状が進行している可能性もあります。

リウマチ治療最先端

「人工関節置換術」は、変形した関節を取り除き、骨に穴を開けて人工関節をいれるというものです。同時に、曲がった腱などをまっすぐに修復していきます。
手は顔の次に露出する部位です。外見を良くしたい、日常生活を楽にしたいという方のために、指の人工関節の開発が進んでいます。

現在最新の治療により、日常生活に不自由がないところまで、病気をコントロールすることが可能になっていますが、リウマチはやはり早期診断、早期治療が非常に大切です。この程度なら大丈夫と自分で判断せず、適切な治療を怠らないようにしましょう。
気になる方は、リウマチ科での受診をお勧めします。