第271回(9/18)

命を懸けて日本を救った男!北里柴三郎と感染症との戦いパート1

ゲスト 高橋英樹
多岐川裕美
プレゼンター 深沢邦之

致死率が非常に高く、全世界で恐れられていた感染症。その治療法を発見したのは、日本人医師北里柴三郎でした。

コレラ

北里柴三郎が最初に闘った伝染病は「コレラ」。当時はまだ効果的な治療法がなく、患者をただ隔離するしかありませんでした。国の医学留学生としてドイツへ派遣された柴三郎は、2年間の研究ののち、コレラ菌は特定の酸を与えると死ぬということを発見しました。

破傷風

次に柴三郎が命じられたのは「破傷風」の研究。
破傷風菌は、酸素があると増えない嫌気性菌のため、当時誰も単独での培養ができていませんでした。
柴三郎は亜鉛と硫酸を混ぜて水素を発生させることで、亀の子状のフラスコ内の酸素を追い出す嫌気性菌培養セットを考案し、破傷風菌の純粋培養に成功します。
その菌を使って治療法の研究を進めた柴三郎は、毒素をある一定量一度に注射したネズミはすぐに死ぬのに対し、同じ量の毒素を何度かに分けて注射したネズミは生きていることを発見。毒素を何回かに分けて身体に入れると、毒に抵抗する物質が体内にできるのではないかと考えます。
それは血中で生まれた「抗体」と呼ばれるもので、毒素を少量ずつ体内に打ち込んだときにでき、菌を無毒化できるものでした。
柴三郎はこの「抗体」を含んだ血液を患者に投与する「血清療法」を開発。これにより、多くの命が救われたのです。
そしてこの血清療法は、現在のワクチン治療へと受け継がれています。