第267回(8/21)

うるさいうちが華!?“おしゃべり臓器”胃のホンネを探れ!

ゲスト 渡辺徹 プレゼンター パックンマックン

胃粘液

胃は、胃粘液という強力なバリアに守られています。胃粘液は水と、オクラ等に含まれるネバネバした成分ムチンなどから出来ており、胃はその胃粘液を噴射し続ける事で胃を守っているのです。その胃粘液の障害は、胃のトラブルの元凶となってしまいます。

胃粘液に障害を起こす原因としてあげられるのがアルコールです。アルコールは胃の粘液や粘膜を障害する作用があります。直接胃の表面にアルコールが届いてしまい、表面の血管が切れて出血します。胃は修復機能が高いため回復しますが、繰り返し傷つけられるとやはり治りにくくなります。胃のためにも休肝日を設けましょう。

またストレスも胃粘液に障害を起こす原因となります。胃は自律神経で動いたり、胃酸を出したり胃粘液を分泌したりしています。ストレスで自律神経のバランスが崩れると胃の働きが落ち、胃粘液を上手く分泌できずダメージを受けやすくなります。

ピロリ菌

ピロリ菌は胃の細胞を破壊します。すると痛みを感じる細胞もなくなってしまい、悪くなっているのに分からないという状況にもなりかねません。
ピロリ菌は胃の細胞に針を刺して毒素を注入し、細胞を破壊します。また自分の周りにアルカリ性の物質でバリアを作り、胃酸を中和してしまいます。
日本人の5割が感染していると言われますが、感染するのは5歳までで、大人になって新たに感染することはありません。
考えられる感染経路は、井戸水や湧き水、川の水などです。またピロリ菌を持つ親からの、口移しなどでも感染します。
ピロリ菌の感染者は全員が慢性胃炎になり、そのうちの10%位が胃潰瘍、3〜4%ががんになる可能性があります。

胃がんのリスク
  ピロリ菌なし ピロリ菌あり
喫煙 約5.8倍 約11.4倍
高血糖 約1.4倍 約4倍

ピロリ菌の除菌

ピロリ菌が見つかったら、薬を飲んで除菌します。
胃酸を抑える薬と、2種類の抗生物質を合わせた物を1週間飲みますが、薬を飲む間は、禁煙と禁酒をしなければなりません。

1回目の除菌薬の成功率は7割で、3割の方は失敗します。原因は耐性菌。ピロリ菌には子供の頃から感染しているため、長年飲んだ薬により耐性ができてしまい、薬に強い菌になっているのです。
1回目の除菌に失敗した場合は、薬を変えて再び1週間の除菌を行います。

除菌後は胃の調子が良くなり胃酸も多く出るため、食欲が増し、太りやすくなります。その結果一時的に逆流性食道炎が起きやすくなるので、注意が必要です。