第266回(8/14)

聴き逃すな 心音のサイン!「心臓弁膜症」徹底解明!

ゲスト 阿木燿子 プレゼンター 六車奈々

心臓の内部に4つあり、全身に血液を送り出し、血液の逆流を防ぐ大切な器官、心臓弁。
心臓弁膜症の中でも最近特に増えてきているのが「大動脈弁狭窄症」と「僧帽弁閉鎖不全症」です。大動脈弁狭窄症は、動脈硬化などで大動脈弁が硬くなり、弁が開かなくなります。僧帽弁閉鎖不全症は、様々な原因で弁が分厚く変形し、僧帽弁が閉まらず血液が逆流を起こします

心雑音

心臓を流れる血液が逆流した時の摩擦音が心雑音です。心雑音は聴診器で聴くことができます。

身近な原因

心臓弁膜症の主な原因は、生活習慣の悪化や加齢、リウマチ熱、先天性などです。また高血圧や糖尿病、喫煙は動脈硬化を悪化させてしまいます。
他にも口の中のばい菌が、ムシ歯を介して血液の中に入り込んで感染し、弁膜に炎症を起こしてしまう事もあります。
ムシ歯にならないよう口内を清潔にすることで、心臓弁膜症を予防することができます。

心臓弁膜症の症状

・ 身体がだるく疲れやすい。
・ 運動時に息苦しくなる。
・ 咳が止まらない。
・ 動悸がする。
・ 足がむくむ 等
循環器に関わる病気なので、動悸、息切れ、むくみなどが特徴です。
自覚症状と心雑音があれば、心臓弁膜症の危険があります。
全く無症状という人もいますが、症状がないのは苦しくて活動の量を減らしている人が多いためと考えられます。

心臓弁膜症の治療

薬は助けにはなりますが、根本的な治療にはなりません。元から病気を治すには、外科的な手術が必要です。
手術には2つの方法があります。

(1)人工弁置換術
弁を丸ごと人工の弁に取り替えます。弁には機械弁と生体弁の2種類があります。
機械弁は丈夫で長持ちしますが、血液の抗凝固薬を服用し続ける必要があります。
生体弁なら薬の服用は必ずしも必要としませんが、10〜15年程度で再手術の可能性があります。

(2)弁形成術
患者自身の弁などを使って、もう一度弁を形成する方法です。

手術法は、患者さんの年齢や人生に合わせて選びます。

また、以前は胸の前を20cm程切開する開胸手術でしたが、最近は右胸の小さな穴から長い器具をつかって行う右小開胸心臓弁形成術が多くなっています。この方法なら傷も小さくてすみます。