第260回(7/3)

あなたの誤解をスパッと解明!そうだったのか!高血圧の真実

ゲスト 加藤紀子 プレゼンター 深沢邦之

高血圧改善のカギを握る「腎臓」

血管が狭くなって血液の勢いが強くなり、血管の壁にかかる圧力が高くなる高血圧。狭くなった血管を広げるための薬が「降圧剤」です。しかし、降圧剤を服用しても高血圧が改善されない方が60%もます。それは、別の理由で血圧が上がっているため。例えば血液量が増えても血圧は上がります。その場合は、降圧剤で血管を広げても効果がありません。

血液量が増える原因は塩分。血液の塩分濃度が濃くなると、それを薄めるために水分が取り込まれ血液量が増えます。
また塩分の摂り過ぎ以外でも、腎臓の機能が低下すると体内の塩分が増えてしまいます。腎臓は、体内の塩分濃度を調節するという大切な働きをしています。たとえ塩分を摂り過ぎても、腎臓が健康なら体外へ排出しバランスをとってくれるため、塩分過剰による高血圧にはならないのです。

降圧剤で治らない高血圧には、利尿剤が有効です。
コーヒーや紅茶など利尿作用のある飲料もありますが、そういったものは水分しか排出しないので、血圧は下がりません。
また、塩分を排出してくれる物質としてカリウムが良く知られていますが、腎臓が悪いとカリウムが排出されず不整脈などを招く場合があります。腎機能の悪い方はカリウムは控えた方が良いでしょう。

高血圧の薬は、「血管を広げるもの」「塩分を排出してくれるもの」「ホルモンを抑制するもの」など、種類によって効果が違います。これらを色々組み合わせながら、患者さんにあった治療方法を探っていきます。

また、高血圧の薬をやめるのは基本的には難しいことが多いようです。やはり薬で血圧が下がっている場合が多い為で、まずは薬を止める前に生活の改善が必要です。

高血圧の方の塩分摂取目標量は1日6g未満です。また肥満や運動不足、ストレス、塩分過多、喫煙など高血圧につながる生活習慣も多くあります。
普段高血圧の原因となることをしていないか、見直してみましょう。

白衣高血圧と仮面高血圧

病院で血圧が上がってしまう白衣高血圧。医師の前で緊張して一時的に血圧が上がる事ですが、やはり高い血圧が続くと心血管系のトラブルを招くので、注意が必要です。
また、病院では正常なのに家庭で血圧が高くなるのが仮面高血圧。仮面高血圧かどうか知る為には、家庭で起床時と就寝前に血圧を測りましょう。通常カラダが休む夜間は血圧も下がるはずですが、夜間に血圧が上がってしまう理由には腎臓病や睡眠時無呼吸症候群など別の病気が原因となっている場合もあります。