第243回(2/20)
腕をまっすぐ伸びマッスル? 知らなカッタ!五十肩の真実
ゲスト | 夏樹陽子 | プレゼンター | 深沢邦之 |
肩関節周囲炎という正式名称を持つ「五十肩」。
この五十肩と関係が深いのが肩甲骨です。
肩甲骨の動きが悪くなると腕の動きも悪くなります。その状態で腕を上げると腰痛や肩の関節痛、また肩こりにもつながるのです。
もう一つ、五十肩の原因としてあげられるが肩の筋肉のバランスです。様々な筋肉が肩の動きを支えていますが、代表的なものに三角筋と僧帽筋があります。これらの筋肉がバランス良く動けば問題ありませんが、普段私たちは、偏った筋肉の使い方をしている事が多いのです。
筋肉の使い方やバランスの悪さが、肩こりや五十肩の原因になります。
しかしこの筋肉の使い方やバランスの悪さは、普段のストレッチで十分予防できます。日常生活で全身を上手に使うことが五十肩予防の決め手となります。
スウィング運動
五十肩の予防、改善に効果的な運動です。
(1) | 片腕を斜め前方へあげ、指先を引っ張られるイメージで上体を伸ばします。 脇腹の筋肉を伸ばすイメージで行いましょう。 |
(2) | この状態を保ち、胸で深呼吸します。 左右3回ずつ行います。 |
※ | 痛みがある場合は無理をしないようにしましょう。 |
腱板断裂
五十肩は自然に治ることも多いのですが、自然に治らない五十肩もあります。それが腱板断裂です。腱板とは肩のインナーマッスルのこと。肩が複雑に動く事ができるように、肩関節の土台を支えています。
腱板は骨にこすれることが多いため、切れやすく、一度切れるとそのままではつながらないのです。
インナーマッスルを鍛える「輪ゴム体操」
(1) | 輪ゴムを3つつなげて用意します。 |
(2) | 両端に親指をひっかけて、テーブルに肘をつき、肩幅の範囲の中で軽く動かします。 |
片手をわきに挟み、触っている筋肉が動かないようにしましょう。(触っている筋肉はインナーマッスルではありません) この体操は、五十肩の予防や改善にも有効です。
※痛みが出ない範囲で行いましょう。
筋肉が学習するには、約3週間必要です。3週間続けると無意識に動くようになります。