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第240回(1/30)

放っておけばショーガイ悩む!?ホントに怖~い睡眠障害!

ゲスト 藤波辰爾

近年睡眠障害が増加している主な原因として、不規則な睡眠時間や不規則な食事、高齢化などがあげられます。
不規則な生活習慣が体内リズムを崩し、寝不足になってしまうのです。

睡眠時無呼吸症候群

健康な人でも仰向けに寝ると、舌の付け根が下がり空気の通る「上気道」が狭くなります。その狭くなった上気道を空気が通る時の振動音がいびきです。
さらに様々な原因で完全に上気道が塞がり、呼吸ができない状態のことを睡眠時無呼吸症候群と言います。

睡眠時無呼吸症候群では、呼吸が止まるたびに酸素濃度が下がります。これは頭に酸素が十分に行き渡っていない状態です。
夜眠っている間に「脳下垂体」では多くのホルモンが作られますが、脳が低酸素状態になるとこれらのホルモンが通常より作られなくなってしまいます。
なかでも睡眠時の排尿を抑える「抗利尿ホルモン」が足りないと、夜トイレに起きてしまいます。
さらに、寝てから3時間くらいの間に脳から成長ホルモンが出ますが、これも減少します。成長ホルモンは糖や脂肪をエネルギーに変える働きをしますが、成長ホルモンが減少すると脂肪が分解されずに肥満の原因になってしまいます。
そして肥満がさらに睡眠時無呼吸症候群を悪化させるという悪循環に陥ってしまうのです。
睡眠時無呼吸症候群は放っておくと、高血圧、高血糖、脳梗塞、心筋梗塞などの深刻な病気につながる恐れがあります。

むずむず脚症候群

むずむず脚症候群は、ふくらはぎ等にむずむずと不快感が起こり、何時間も寝付けない状態が続く病気です。
健康な人でも、疲れなどで脚に不快感は起きていますが、ドーパミンがそれをシャットアウトしてくれています。しかし何らかの原因でドーパミンが働かないと、刺激がそのまま脳に伝わってしまうのです。
原因は主に鉄分不足や遺伝と言われています。鉄分を多めに摂り、カフェインやアルコールを控えましょう。また軽い運動やマッサージが改善に効果的です。

レム睡眠行動障害

これは高齢型の夢遊病で、浅い眠りのレム睡眠の時に夢をそのまま行動に移してしまう病気です。家具等に衝突したり、転倒したりする危険があります。

むずむず脚症候群もレム睡眠行動障害もまだまだ謎の多い睡眠障害です。
症状のある方は、睡眠の専門医にご相談ください。