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正しく知って楽に過ごそう花粉症対策マニュアル2011

ゲスト 芳本美代子

前年の夏が暑いと多く飛散すると言われているスギ花粉。今年は大量のスギ花粉の飛散が予測されています。
スギ花粉症が増えているのは近年スギ花粉自体が増えている為で、スギ花粉症の患者は、検査をすれば国民の50%以上いると言われています。

花粉症は遺伝の影響が大きく、そこに環境要因が加わって発症すると考えられています。
スギ花粉が溜まる容器をバケツとすると、陽性の人の場合バケツに一定量以上の花粉が溜まってあふれた時に、花粉症が発症するというイメージです。バケツの大きさは体質によって違うため、同じ花粉量でも発症するタイミングは人によって異なります。

花粉の動き

スギ花粉は山間部で飛散し、上昇気流に乗って都心までやってきます。そして上昇気流が弱まると地上に降りてきます。
地面が土であれば湿度があるため、花粉が降りてきても舞いませんが、都心では地上に降りてきた花粉は土に吸収されずにアスファルトの上で舞い続ける為、花粉症患者が多いとも言われています。
室内では、フローリングと絨毯を比較してみても花粉の舞い方にそんなに差はありません。
ただしアレルギーの人にはフローリングがおススメです。フローリングなら拭けば花粉は無くなりますが、絨毯は目の中に花粉が入ってしまい、いつまでも症状が出やすいのです。
またウエットシートで拭き取ってから掃除機をかけると、花粉の除去率がアップします。 花粉は水を吸って重くなると舞わない為、加湿器の使用も効果的です。
また外出する際は、眼鏡やマスクのサイドにも注意し、帽子をかぶるなどしてカラダに花粉が付着しないように気をつけましょう。

最新花粉症対策

「レーザー治療」
鼻の中の、花粉が付着しやすい大きな出っ張りにレーザー光線をあて、粘膜の表面を焼きます。治療は、麻酔を含めてもわずか30分です。鼻の粘膜が乾いて突っ張った状態になるため、花粉が入ってきても付着しにくくなります。
ただし粘膜は再生するので、効果があるのはワンシーズンのみで、症状が出る前に治療をする必要があります。

「舌下減感作療法」
スギに慣らすために少しずつ抗原を入れて、花粉に慣れていく治療法です。
舌下にパンを置き、濃度管理された花粉エキスをしみこませて2分間待つだけ。自宅で治療が可能です。
現在は臨床試験の段階ですが、2014年を目安に実用化の予定です。

さらに、東京都では5年前から「花粉の少ない森づくり運動」を始め、少花粉スギへの植え替えをスタート。10年で花粉2割減を目指しています。
また花粉ゼロの「無花粉スギ」も、現在研究開発中だそうです。