第229回(11/7)

お酒を飲まない人こそ危険!常識を覆した新肝臓病「NASH」

ゲスト 沢田亜矢子 プレゼンター 深沢邦之

ほんの数年前までは、肝臓の病気はアルコールやウィルスが原因とされていました。しかし最近、飲酒習慣の無い人でも炎症や繊維化に進行する脂肪肝があることが分かってきました。これが「非アルコール性脂肪肝炎・NASH」です。

脂肪肝

肝臓につく脂肪は主に中性脂肪。脂肪肝は食べ過ぎや運動不足が原因で、30%以上の脂肪が肝臓に蓄積している状態のことです。
脂肪肝には、アルコール性脂肪肝と、過栄養性脂肪肝(NASH)があります。アルコール性の脂肪肝や肝障害は日本酒で3合以上、ビールでは大瓶3本以上を毎日飲み続けた場合に診断されます。1日20g程度の飲酒(日本酒で1合、ビール中瓶で1本以下)であれば、アルコールの影響は少ないとされています。
ただ、脂肪肝はアルコールだけではなく、同時に過食も原因になっている場合が多く見られます。
脂肪肝の予防・改善には自分の生活を見直すことが大切です。

脂肪肝になりやすい生活習慣

栄養を摂取した時、一番に貯蔵される場所が肝臓です。そして内臓脂肪、最後に皮下脂肪に蓄積されていきます。
昔から太っていたり、長期間かけて太った場合には皮下脂肪型といえますが、短期間で太ってしまうと内臓脂肪型で、こちらが脂肪肝になりやすい傾向があります。
他にも、脂肪がつきやすい夜におやつを食べたり、朝食抜きなども脂肪肝になりやすい生活習慣のひとつです。
また、減量のためにタンパク質不足に陥ってしまうのも気をつけたいポイントです。
減量中でも、脂肪の少ない肉類や大豆製品などを食事に取り入れ、タンパク質をバランス良く摂取しましょう。

脂肪肝の改善

脂肪肝克服には、頑張りすぎないことも重要です。急激なダイエットというのは、脂肪肝の改善よりむしろ悪い方向に働く事もあります。
脂肪肝は体重の5〜7%を落とせば、改善できると言われています。また、肝臓の脂肪は付きやすく取れやすいので、体重を極端に変動させず少しずつ減らし、維持していくことも重要なポイントになります。ゆっくりと着実なダイエットを心がけましょう。

軽度の脂肪肝やNASHは適切な減量で改善することができますが、肝硬変に近い段階まで進んでしまった場合には、専門的な治療が必要になります。
また、脂肪肝は自覚症状がないからと言って放置しないことも大切です。