第228回(10/31)

心のクセに気をつけろ!大解明!「うつ病」最新事情

ゲスト 岡まゆみ プレゼンター パックンマックン

うつ病という文字が初めて医学書に登場したのは、実は紀元前5世紀頃までにさかのぼります。
真面目で几帳面な人がなりやすい傾向にあるという、うつ病。今では現代病とも呼ばれ、成人の10人に1人は経験すると言われています。

うつ病チェック

以下はうつ病の国際的診断基準「DSM-IV」です。2週間以内の自分に当てはまるかどうか、チェックしてみましょう。
(1)ほとんど毎日続く憂うつな気分。
(2)何も楽しいと感じる事ができず、無気力で興味もわかない。
(3)食欲の低下、または食欲の増加。
(4)よく眠れない、または睡眠過多。
(5)動きや話し方が遅くなる、または落ち着きがなくじっと座っていられない。
(6)疲れやすく、だるさがとれない。
(7)自分を責めてばかりいる。
(8)集中力が低下し考えることができない。
(9)繰り返し死にたいと思う、自殺を口にする。

以上9項目の内、(1)か(2)を含む5つの症状が2週間以上続いている場合にうつ病と診断されます。

認知行動療法

うつ病の治療には休養と薬が重要ですが、他に「認知行動療法」という治療もあります。
これは極端に偏った心のクセに気付き、改める事でマイナスの気分を変化させる治療法です。
心のクセには次のようなものがあります。
・部分的焦点付け
良い情報を無視して、悪い情報ばかりに注目する心のくせ。
・極端な一般化
たまたま起こった悪い事が、今後も継続して起こると感じること。
・根拠のない決めつけ
思いつきを信じ込むこと。
・べき思考
こうするべき、こうすべきでないと、自分または他人に厳しいルールを与える事。
認知行動療法では、ほかの参加者から同じような経験や異なる考え方を教えてもらい、考え方の幅を広げることで、気分を改善し、行動につなげていきます。
まずは自分の心のクセ書いておき、客観的に見返すと効果的です。落ち込むような状況でも良かった事を探す事が大切なのです。

現代型うつ病

従来のうつ病とは異なる「現代型うつ病」も、最近増加しています。

現代型うつ病の特徴
従来型うつ病 現代型うつ病
ひたすら自分を責める 上司や会社など他人を責める
一日中憂うつ 仕事が終わると多少軽減
うつ病と認める事ができない 自分からうつ病といって受診

従来型うつ病では休養が必要なのに対し、現代型うつ病は休養することが良いとは限りません。現代型うつ病の患者さんに対しては、病気を理解しつつ過保護にしないことが重要です。また、現在の労働環境は20〜30年前に比べ、過酷であるという事を理解する事も大切です。