第217回(8/15)

健康診断では分からない!?2つの貧血の正体を大解明!

ゲスト 岡田奈々 プレゼンター 深沢邦之

「貧血」と言っても、実は原因も対策も全く違う2つの貧血があります。フラフラするのも貧血の症状ではありますが、疲れやすい、動悸や息切れといった、年齢や体質のせいにしがちな症状も、貧血が原因の場合があるのです。

鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血は、血液の成分である鉄分が不足することで起こる血液の病気です。
肺から酸素を受け取って、それを全身に運ぶという大切な役割を担っている「ヘモグロビン」。しかし鉄分が不足するとヘモグロビンを作る事ができなくなり、数が減ってしまいます。するとカラダに十分な酸素を運ぶことができなくなり、慢性的な酸素不足の状態になります。これが鉄欠乏性貧血です。

鉄欠乏性貧血チェック

・ 動悸、息切れがする。
・ だるく疲れやすい。
・ 顔色が悪い。
・ めまいや頭痛がする。
・ 口の端が切れやすい.
・ 爪が薄くなり、割れやすくなる。
・ 舌のブツブツがなくなり、辛いものがしみる。
鉄欠乏性貧血は、酸素不足になるため主に上の4つの症状が現れますが、それと合わせて皮膚や粘膜の症状が出てくるのが特徴です。

鉄欠乏性貧血予備軍

カラダの中にはヘモグロビン鉄と、もう一つ肝臓に蓄えられている「貯蔵鉄」があります。血液中の鉄が減ってくると、ヘモグロビン鉄を正常に保つために、貯蔵鉄を使ってヘモグロビンを作り続けます。しかし貯蔵鉄も無くなってしまうとヘモグロビンが作れなくなり、ヘモグロビン値も低下してしまいます。
この貯蔵鉄の状態がわかるのが、フェリチンという数値。ヘモグロビン値が正常でもフェリチン値が低下している場合は貧血予備軍と言えるのです。

鉄欠乏性貧血の予防には、やはりバランスの良い食事が大切です。鉄分は、肉や魚からも十分摂取することができます。ほうれん草などの野菜にも鉄分は含まれていますが、肉類に含まれる野菜の方が吸収されやすいそうです。さらにビタミンCを一緒に摂ると鉄分を効果的に吸収できます。

脳貧血

じっと立ち続けている時や、立ち上がった時にフラッとする症状は、同じ貧血でも「脳貧血」といいます。
脳貧血は、主に自立神経の働きに問題があって起こる一過性の症状で、鉄欠乏性貧血とは全く別のものです。
寝不足や過労、ストレスなどがあると起こりやすく、慢性的な肩や首のコリも原因になると言われています。
脳貧血は安静にしていれば回復することがほとんどですが、めまいや立ちくらみの頻度が多かったり、耳鳴りや頭痛を伴ったりする場合は他の病気が原因になっていることもあるので、気になる方は耳鼻咽喉科や神経内科など、他の外来で相談してみましょう。
脳貧血は、血液が重力で下に行き脳に届かない状態なので、予防としては、血液をポンプとしてくみ上げる下半身の筋肉を柔軟にすることが有効です。
また肩こりや首のコリをしっかりほぐしたり、寝不足や疲れをためないようにするなど、精神的にリラックスすることも大切です。