第215回(8/1)

味方にも悪者にもなる?!カラダと水分の微妙な関係

ゲスト 角野卓造 プレゼンター 六車奈々

人間のカラダのおよそ60%を占める水分。水分不足は、熱中症をはじめとした様々な悪影響をカラダに及ぼします。しかし、むくみやお腹の不調など摂りすぎた水分が招くトラブルもあります。カラダと水分のバランスがとても大切なのです。

水分補給と血液の塩分濃度

水分補給は、のどが渇く前に常温の水をこまめに飲むのがポイント。
一気に飲んでも、脱水した分の6〜7割の水分量しか回復できないのです。それはノドにある口渇中枢のセンサーが、強い刺激のため潤ったと勘違いしてしまうため。無自覚な脱水のために熱中症になる危険もあります。
また水分が減少するという事は、血液の量が減るということ。すると血圧が下がり、脳へ血が巡らなくなってしまいます。脳に酸素や栄養素が届かなくなるのは、生死にかかわる問題です。

また人間は、脱水状態になると血液の塩分濃度が濃くなります。これで水分を補給しないままだと、血液の塩分を薄めるために全身の細胞が自らの水分を差し出します。すると生死にあまり関わらない場所の細胞から犠牲になり、肌のかさつきや便秘、疲れやすいなどの様々な影響がカラダに出てきます。

塩分濃度の落とし穴

塩辛い物を食べると血液の塩分濃度が上昇します。すると、水分は足りていても脳の口渇中枢が働いて脱水と判断し、余分な水分を摂ってしまいます。その結果血液量も必要以上に増え、血圧が上昇。血液を送り出す心臓やろ過する腎臓への負担が大きくなり、様々な疾患へとつながる可能性も高くなります。

むくみ

水分を溜め込み過ぎてしまう「むくみ」。まずはむくみがあるかどうかチェックしてみましょう。

すねの少し内側にある骨の上を、軽く痛みを感じるぐらいの強さで押します。くぼみが深く、なかなか消えない場合は重度のむくみです。

軽度で両方のヒザ下に出るものは、正常範囲のむくみです。これは睡眠や運動、姿勢を変えることによって解消します。日常的に顔がむくんだり、片脚だけむくんだりする場合は病気の可能性があります。

むくみの解消には生活習慣の見直しが大切です。
まず注意したいのはアルコール。利尿作用が強く、脱水を招きがちです。一方で毛細血管の穴が広がって水分が血管外へ出て、間質液が増えます。さらにつまみなどで塩分を摂取し、余計な水分を増やしてしまいます。
糖や味の濃い食べ物も、ノドが渇きやすいので注意しましょう。

脚のむくみ予防と改善には、歩く事が一番です。足先を動かすだけでも効果があります。

また水分バランスで気をつけたいのが、自分の尿量です。発汗量は人それぞれなので、飲水量の調節が必要です。
日中3〜4回排尿することを目安に、飲水量を設定すると良いでしょう。