第211回(7/4)

痛くなくても手遅れに!危険な胃炎を大発見!

ゲスト 鰐淵晴子 プレゼンター パックンマックン

ここ30年近く、日本人の最も多い死因は「がん」。その中でも胃がんは、男女共にトップクラスです。さらに、日本人の胃がん発生率は世界一。アメリカ人に比べると10倍にもなります。

日本人の胃が弱い原因

(1)多すぎる「塩分」
日本人の食事に含まれる塩分は、アメリカのおよそ1.5倍。塩分は胃を刺激してしまいます。
(2)胃のかたち
日本人に多い胃の形は、釣り針のような「鈎状胃」。胃の出口が少し上にあり胃液が長く胃にとどまるため、胃壁に障害が起こりやすくなります。
一方欧米人に多いのが「牛角胃」。食物が出て行きやすい形で、胃液がたまりにくいと言われています。
他にも、いったん胃の上部にたまった胃液がやがて滝のように流れ落ちる「爆状胃」や、内臓の筋肉の衰えで胃全体が正常な位置より下がっている「胃下垂」などもあります。
(3)ピロリ菌
胃のヒダをなくし、慢性胃炎を引き起こすピロリ菌。ピロリ菌はもともと地下水に生息していて、井戸水等を介して口から感染します。
そして日本人は長い間井戸水を飲んできたため、人口のおよそ半分がピロリ菌に感染していると言われます。
特に50代以上の感染者は7割〜8割にも上ります。

ピロリ菌と胃がんの関係

・ピロリ菌感染の可能性チェック
(1)子供の頃井戸水を飲んだ事がある。
(2)子供の頃、川で遊んだことがある。
(3)兄弟が3人以上いる、もしくはピロリ菌を持っている。
(4)両親が胃の病気をしたことがある。
(5)食後によく胸やけ、胃もたれがある。

この中で3個以上当てはまると、ピロリ菌感染の可能性があります。慢性胃炎の原因はほぼ100%ピロリ菌。この「慢性胃炎」は胃がんが「できやすい状況」なのです。つまり胃にピロリ菌がいなければ、胃がんはほぼできません。胃がん発症を10年間追跡した調査では、ピロリ菌がいる人は、およそ5%が胃がんを発症、一方ピロリ菌がいない人で胃がんになった人はいませんでした。

胃のトラブルとピロリ菌の関係
  急性胃炎 慢性胃炎 胃潰瘍
ピロリ菌有無 感染なし。
ストレスや食物の刺激によるものが多い。
ほぼ10割が感染。 約7割感染。
強いストレス性もある。
痛み ものすごく痛い。 痛みの自覚症状ほとんどなし。 痛みがある人とない人が半分ずつ。

ピロリ菌の除菌

完全に胃の中のピロリ菌を排除するには除菌が必要です。3種類の薬を一週間服用しますが、初回で70〜80%の方が除菌できます。失敗しても再度行えば、全体の95%が除菌できます。ピロリ菌は一回除菌すれば二度とかかりません。またピロリ菌の除菌により、鉄欠乏症貧血や慢性じんましん、アトピー性皮膚炎などが改善されたという報告も有ります。