第201回(4/25)

その時、あなたはどうする! 知っておくべき脳卒中最前線

ゲスト 中田喜子 プレゼンター 深沢邦之

脳卒中とは、脳の血管が原因で突然起きる病気の総称で、3つのタイプがあります。
脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の細い血管が破れる脳出血、そして太い血管にできたこぶが破裂するくも膜下出血。
脳卒中はそれぞれ危険因子が異なり、脳梗塞と脳出血は生活習慣病が大きく影響し、くも膜下出血は家族歴との関係があると言われています。

脳卒中の危険因子
脳梗塞 高血圧・糖尿病・喫煙・脂質異常症
脳出血 高血圧・多量飲酒
くも膜下出血 喫煙・家族歴

これら脳卒中は、脳ドッグで未然に防ぐこともできます。

『脳梗塞』
脳卒中の4人に3人の割合といわれる脳梗塞。脳の血管が狭くなったり、血栓が詰まったりして脳の組織が壊死する病気です。動脈硬化は脳梗塞の最大の原因になるので、中性脂肪の高い方やコレステロール値の高い方は気をつけましょう。

脳梗塞は、発作から3時間以内に治療を開始できれば回復できる可能性が高いので、少しでも異変を感じたら病院へ行きましょう。
「脳梗塞の前触れ(サイン)」
・身体の片側に麻痺やしびれがある
・ろれつが回らない
・めまい、ふらつき
・物が見えにくく、視野が欠ける

『脳出血』
昔は脳溢血と言われていました。原因は主に高血圧です。

『くも膜下出血』
血管の壁に強い圧力がかかって、血管壁が外側に膨れてできたこぶのことを脳動脈瘤と言います。
この脳動脈瘤が、脳とくも膜の間の太い血管で破裂するのがくも膜下出血です。脳の表面全体に血液が広がるため、激しい頭痛や嘔吐、意識障害などが起こります。

自覚症状のない、破裂する前の脳動脈瘤のことを未破裂脳動脈瘤と言います。未破裂脳動脈瘤は、5mm未満のものは基本的には経過観察となります。

脳動脈瘤治療

脳動脈瘤の手術をするかどうかの判断基準の1つは、未破裂脳動脈瘤の大きさが5mm以上かどうかです。
破裂する危険がある場合には手術を施し、くも膜下出血を未然に防ぎます。
一般的に手術の種類は大きく2つあります。

「クリッピング手術」
クリッピング手術は、頭蓋骨の一部を外して行います。
細かい血管や神経を避けて脳動脈瘤を露出し、脳動脈瘤の根元をクリップと呼ばれるチタン製の器具で挟んで、血液が脳動脈瘤に流れ込まないようにするものです。クリップで血流が止まれば、脳動脈瘤が破裂する危険はありません。

「脳動脈瘤コイル塞栓術」
カテーテルという細い管を血管内に通して、動脈瘤内に丸くなるように形状記憶されたプラチナ製のコイルを詰めていく、血管内治療です。コイルが詰まった動脈瘤には血液が流れ込まないため、破裂を防げます。局所麻酔のため患者さんの負担も少なく、手術後3時間で食事をとることもできます。