第194回(2/28)

実は怖い!?かゆみに隠された驚きの事実!

ゲスト 田島令子 プレゼンター パックンマックン

以前は痛みの軽いものがかゆみと考えられていましたが、最近では、かゆみには、かゆみにだけ反応する神経や脳の部位があることがわかってきました。
かゆみを認識する神経、C線維は、痛み等を伝える神経にくらべて細く、伝達速度も遅いため、かゆみの刺激が発生してから脳に伝わるまで、1秒くらいかかります。

湿度の変化によるかゆみの感じ方

乾燥した室内では、かゆみに敏感になる人が多くなります。
これは、かゆみを認識するC線維が、肌が乾燥すると伸びるという性質を持っているからです。
健康な皮膚は表面の細胞が隙間なく並んでいますが、乾燥するとひび割れが起こり、隙間ができます。
すると、C線維が角質層のすぐ下まで伸びてくるため、外部からの刺激を受けやすく、かゆみも感じやすくなるのです。さらに伸びたC線維は、刺激を受けると体内の免疫細胞の一種、「マスト細胞」を刺激。するとマスト細胞がヒスタミンという物質を分泌し、それがさらにC線維を刺激してかゆみが倍増してしまうのです。

かゆみを抑える方法

全ての感覚には優先順位があります。そのため、かゆみより上の感覚を与えればかゆみを抑えられます。
実験によると、「冷たい」「熱い」「くすぐったい」「痛い」などはかゆみより優先順位が高いようです。
かゆみを忘れたいときは、これらの刺激が有効です。

かゆみについての疑問

『かくと何故気持ちがいいの?』
皮膚の細胞には、麻薬(モルヒネ)に似た物質が含まれています。かくと、その物質が体内に分泌されるため、気持ちよく感じると考えられます。

『とろろを食べると何故かゆくなるの?』
山芋に含まれるシュウ酸カルシウムの結晶がC線維を刺激するため、かゆみが起こります。シュウ酸カルシウムの結晶は酸で溶けるため、酢やレモン汁などで洗うとかゆみが和らぎます。

『ゴムのあとがかゆいのは何故?』
圧迫による急性じんましんの一種です。圧迫された部分からヒスタミンが分泌され、かゆくなったり赤くなったりします。

かゆみに潜む重大な病気

かゆみには、皮膚に湿疹などの異常がありヒスタミンが原因で起こる物と、皮膚には異常がなく、抗ヒスタミン系の薬が効かないかゆみの2種類があります。
後者のかゆみは内蔵の病気が原因と考えられます。
かゆみが現れる病気としては、腎臓、肝臓の疾患、貧血、HIV感染症、がんなどがあげられます。
皮膚に異常がなく、抗ヒスタミン系の薬が効かないときは要注意です。気になる方は、まずは皮膚科を訪ねましょう。