第191回(2/7)

あなたの知らない健康工場!徹底解明!甲状腺のヒミツ!

ゲスト 岩崎良美 プレゼンター 半田健人

甲状腺は喉ぼとけの下にあり、蝶が羽を広げたような形をした、小さな臓器です。しかし、日本人の中で500万人くらいは甲状腺に何らかの異常があり、しかも気付かないまま悩んでいる方が多いと言われています。

甲状腺ホルモンは胎児を成熟させ、生まれた後には細胞の新陳代謝を活発にする働きがあり、元気の源とも言えます。
その分泌量はしっかりと管理されており、一生の間ほぼ一定というのが健康な状態です。
しかし何かのきっかけで、甲状腺ホルモンが過剰に出たり、足りなくなったりすることが起こります。このような症状を「自己免疫疾患」と言います。
自己免疫疾患は、免疫が暴走し自分を攻撃してしまう病気。リウマチなども含まれますが、多くは原因不明です。

バセドウ病

免疫システムの異常で、甲状腺ホルモンをたくさん作り続けてしまうバセドウ病。
発汗、息切れ、体重低下など様々な症状がありますが、この症状がバセドウ病というのはありません。他の病気でも出る症状のため、診断が確定する前に間違えられてしまうことも多いのです。また、バセドウ病の兆候としては眼球突出がよく知られていますが、これも発症するのは全体の2〜3割程度。人によって全身のどこに症状が出るかは変わります。
間違えられやすい病気としては、更年期障害、自律神経失調症、糖尿病、がんなどがあげられます。
患者さんには女性が多く、バセドウ病患者の8割が女性の方です。甲状腺の病気全体では、9割が女性と言われています。
バセドウ病の方の出産は、現在では適切な治療を受ければ問題はありません。

橋本病

バセドウ病とは逆に、免疫システムの異常で甲状腺ホルモンが不足してしまうのが橋本病。
体中の細胞が働かなくなり、機能が低下してしまいます。
間違えられやすい病気としては、うつ病、認知症などがあげられます。

甲状腺の病気の主な兆候
バセドウ病 橋本病
首のはれ・動悸
多汗・手足のふるえ
首のはれ・倦怠感
冷え・体重増加

バセドウ病のピークは20代〜30代、橋本病は40代〜50代の方に多く見られますが、どの年代の方でも甲状腺の病気にかかる可能性はあります。
原因が分かっていないため予防はできませんが、兆候が出てきたら甲状腺を疑って、早めに検査を受けてみて下さい。