第190回(1/31)
ビリッときたら御用心! しびれに潜む病気のサイン 手編
ゲスト | 沢口靖子 | プレゼンター | 深沢邦之 |
手根管症候群
手の親指~薬指の半分までを支配しているのが、正中神経。この正中神経が手首の部分で圧迫されて起こるのが、手根管症候群。この症状は、比較的手の小さな女性、なかでも手首をよく使っている人、むくみやすい更年期の方に多く見られます。
『手根管症候群チェック法』
指先を下にして、手の甲を30秒ほど合わせます。
手の甲を合わせると、主根管が狭くなり症状が出やすくなります。
このチェックでしびれが出た方は、手首にサポーター等を巻き、負担をかけすぎないようにするのがおススメです。
肘部管症候群
手の薬指の半分~小指を支配しているのが、尺骨神経。ひじの外側を通る尺骨神経の損傷が原因となり、薬指の半分~小指にしびれが生じるのが肘部管症候群です。
これは女性よりも骨が大きい男性に多く、パソコンなどで肘をよく折り曲げる人に起こりやすくなります。
さらに、腕に走っているもう一本の神経「橈骨神経」が、腕枕などで圧迫されると、手の甲側の親指や人差し指にしびれが生じます。
注意すべき手のしびれファイル
(1) | 頚椎椎間板ヘルニア 頚椎の椎間板が神経を圧迫することで、手がしびれます。 原因は首への過度の負担です。 |
(2) | 脳梗塞 脳に酸素や栄養を送っている血管が詰まってしまう脳梗塞。 血管の詰まった場所によってしびれる箇所が異なり、特徴として、身体のどちらか半身と口がしびれやすいのだそうです。 |
手足のしびれマップ | ||||||||||||||||||||||||
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手に出るしびれは、手自体の神経が傷ついて起こる場合や、首や胸の部分の神経の問題、肺がんでもしびれることがあります。
手足両方の場合は糖尿病や脳梗塞、過換気症候群などが影響しており、足のしびれは主に腰が影響しています。