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第189回(1/24)

ビリッときたら御用心!しびれに潜む病気のサイン 足編

ゲスト 斉藤慶子 プレゼンター 深沢邦之

しびれと神経

正座をすると、何故足がしびれるのでしょうか?
そこには血液の流れと神経の、深い関係があるのです。

通常、神経は血管の周りを沿うように張り巡らされており、血液から酸素や栄養を受け取っています。
しかし、外部からの圧迫で血液の流れが悪くなると、神経にうまく酸素や栄養がまわらなくなります。すると神経線維が一時的にパニック状態に陥り、それを脳がしびれの感覚として認識してしまうのです。
正座の場合は、太もも裏の大腿動脈と、ひざ裏の膝下動脈が圧迫され、酸素が下半身の神経に行き届かなくなりしびれが生じます。

また、足のしびれが重大な病気と深い関わりがある場合もあります。

「腰部脊柱管狭窄症」

「脊柱管(せきちゅうかん)」とは、背骨の中にある神経の通り道のこと。それが背骨の疲労骨折、椎間板や骨の変形などで狭くなる病気です。
スポーツなどで長年腰を酷使した、50代以上の人に発症する事が多く、60代では5人に1人の割合でかかると言われています。
脊柱管が狭くなる事で、背骨を通っている神経が圧迫され、足先などにしびれが出ることがあります。

「糖尿病」

糖尿病により血中の糖分濃度が高まると、神経にうまく酸素や栄養が行き届かなくなります。その結果、神経細胞の機能が低下。しびれが出る事があります。糖尿病が改善すれば、しびれの症状も軽減するようです。

「椎間板ヘルニア」

椎間板に強い圧力が加わった結果、破れる事で神経を圧迫し、しびれと痛みを生じることが多い病気です。
腰椎の4番目と5番目の椎間板が飛び出すと親指、5番目の下の部分であれば小指、というように、問題がある腰椎の場所によって、しびれの生じる箇所も違ってきます。