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第185回(12/20)

首の老化を見クビるな!? 頚椎のヒミツを大研究

ゲスト 加藤登紀子 プレゼンター 六車奈々

首にある「頚椎」という7個の骨。人間だけでなく、全ての脊椎動物はこの7個の骨で頭を支えています。
そしてまた首は、中枢神経の脊髄や気管、血管など頭とカラダをつなぐ重要なパイプが通っている場所。
そんな首を、日常生活の中で無意識に動かしていることで、気付かないうちに様々なトラブルが生まれる事もあるのです。

ストレートネック

頚椎は本来、自然な重心を維持する為に、弓なりにカーブしています。しかし私たちの日常では首を前に出す動作が多く、その姿勢が長時間続くと、首周辺の筋肉に負担をかけ続けることになります。すると筋肉だけでは頭部を支えきれなくなり、それをかばうように頚椎がまっすぐになってしまうことがあります。それがストレートネックと言われる症状です。
なで肩や猫背の場合も姿勢が前に傾きやすく、頚椎がまっすぐになりやすくなります。
頚椎がまっすぐになると頭部が常に前に出ている状態となり、絶えず筋肉が緊張するという悪循環に陥ります。場合によっては慢性的な肩こりにもつながると考えられています。

骨棘(こつきょく)

骨棘とは、首の骨がトゲのように変形してしまうこと。これは多くの人に見られる老化現象で、60代ではほとんどの人に見られます。7個ある頚椎のうち、負担の大きい下の方の骨にできやすく、また椎間板が薄くなることも原因の一つです。骨棘があっても神経などに触れていない場合は、痛みとして現れることはありません。

頚椎チェック

(1) 自分の胸の前で指を伸ばし、くっつけるように閉じます。
異常のない人はそのまま指をくっつけていられますが、小指や薬指が離れていってしまう場合は、頚椎に異常がある可能性があります。
(2) 次に、手をしっかりグー、パーと握って開く動作を、10秒間できるだけ早く繰り返します。できた回数が20回未満の場合は要注意です。

首をいたわる生活術

様々な日常の動きの中で一番首に負担になっていたのが「うがい」。これは一度首を後ろに反らせた状態から動かすことで反動がつき、負担が大きくなったと考えられます。
次に負担が大きかった動きは「あいづち」。これも頭を振るスピードが早い事で、瞬間的な負担が大きくなったと考えられます。
つまり、首を前に動かす時に負担を減らすには、できるだけゆっくり動かすということがポイントのようです。
また前傾姿勢を長時間維持する時も、休憩を入れるなどして、一度首を負担から解放してあげましょう。その際は、席を立つ、歩くなど、思い切って姿勢を変える事がポイントです。
また首を動かすのではなく、肩を上げたり腕を回したりして負担をリセットすることが大切です。

日常のちょっとした心がけで、首に負担をかけない生活を意識し、首の老化の進行を遅らせましょう。