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第170回(9/6)

へ~ンな頭痛にご用心!これでスッキリ!片頭痛対策マニュアル

ゲスト 音無美紀子 プレゼンター 六車奈々

頭痛は、大きく分けると「1次性頭痛」と「2次性頭痛」の2つになります。「2次性頭痛」は風邪等の病気によるもので、原因がはっきりした頭痛のこと。「脳腫瘍」や「くも膜下出血」など、命に関わる危険な頭痛も含まれます。
一方「1次性頭痛」は、はっきりした原因のない慢性的な頭痛。これには主に「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3つのタイプがあります。

タイプ別頭痛チェック

下記の6つの質問で、AかBどちらにあてはまるかチェックして下さい。

(1) 頭痛の時に身体を動かすと…
A 痛みがひどくなる  B 痛みがやわらぐ
(2) 頭が痛くなってきた時、お風呂に入ると…
A 痛みが増す     B 痛みがやわらぐ
(3) 頭の痛む場所は…
A 頭の片側がズキンズキン B 頭全体が締め付けられる
(4) 痛みが起こる頻度は…
A 強い痛みが月に数回  B 同じ痛みが長期間続く
(5) 頭痛とともに、吐き気がすることは…
A よくある  B ほとんどなく頭痛のみ
(6) 頭痛の前に「生あくび」が出る事は…
A よくある  B ほとんどない

Aの症状にチェックが多かった方は「片頭痛」の可能性が高く、Bの症状にチェックが多かった方は「緊張型頭痛」の可能性が高いと考えられます。

緊張型頭痛は、心身のストレスにより肩、首筋から頭部の筋肉が収縮し血流が悪くなり、痛み物質が発生して痛みが広がる症状。肩や首筋を温めて血流をよくすると治まります。

片頭痛は、脳の血管を取り巻く三叉神経に何らかの刺激が加わると、血管の周りに炎症が起こるため、血管が拡張し、それによって痛みが発生すると考えられています。

片頭痛誘発因子


(1) 女性ホルモン
片頭痛を持つ女性の約半数は、月経の1~2日前から月経中に痛みが起こっています。
(2) 環境変化
温度差、まぶしい光、騒音など
(3) 天候
雨が降る前など、低気圧の通過に伴う影響があることも。

他にも、寝過ぎによる生活リズムの乱れや、食べ過ぎなども片頭痛の引き金になることがあります。
頭痛が起きた状況を記録する「頭痛ダイアリー」をつけ、医師と相談することで、自分の頭痛の原因がより明確に分かります。

また、鎮痛薬の服用が増えると、脳が痛みを感じやすくなり、かえって頭痛が増してしまう「薬物乱用頭痛」がおこる危険もあります。週に2日以上薬を飲む状態が2ヶ月続いていたら、医師に相談しましょう。

痛くなった時の対処法

片頭痛の場合、痛い部分を直接冷やす事で、痛みが軽くなる人が多いようです。
他に強い痛みを与えたり、拡張した血管を押さえるというのも良いでしょう。

頭痛を減らす「頭痛体操」


その(1)
足を肩幅くらいに広げ、肩を大きく左右にまわしましょう。
この時、顔を動かさないのがポイントです。この運動を毎日5分行いましょう。
その(2)
イスに座って、左手の手のひらを上にして太ももの下に挟みます。右手は左の耳に触れるあたりに置き、顔を右斜め上に、ゆっくり引っ張るようにして、首筋を40秒間伸ばしましょう。息は止めないで、ゆったりと吐いたり吸ったりします。反対側も同様に伸ばします。

片頭痛でも、日頃から首や肩の筋肉をほぐしておく事で、頭痛が起こりにくくなるそうです。ただし、痛みがある時は、体操は禁止です。

頭痛予防に効果的な栄養素


(1)マグネシウム(玄米、大豆製品など)
マグネシウムが不足すると、脳が痛みに対して過敏になってしまいます。
(2) ビタミンB2(大豆製品、緑黄色野菜など)
ビタミンB2は、細胞内のエネルギー代謝を改善します。

さらに、大豆製品にはイソフラボンが多く含まれるため、月経前に頭痛がある女性にはおススメです。
また、カフェインには血管収縮作用がありますが、飲み過ぎると(1杯100mlで1日6杯以上)カフェインが切れた時に頭痛が起こるので注意しましょう。