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第167回(8/16)

病気になったらイヤーん!真夏の耳ケア大作戦!

ゲスト 大空眞弓 プレゼンター 半田健人

 

中耳炎の原因

耳に水が入った時、鼓膜に孔が開いていない限りは、鼓膜の奥に水が入るということはなく、水は鼓膜の手前に溜まっています。
中耳炎は、鼓膜の奥にある中耳という部位に起こる炎症ですので、外から入った水は中耳炎の原因にはなりません。
中耳炎を引き起こすのは、耳と鼻をつなぐ「耳管」から侵入する細菌やウィルス。そのため鼻をすすったり、かむ機会が増えると中耳に細菌やウィルスが入りやすくなる恐れがあります。子供は耳管が短いため細菌などが中耳に届きやすく、中耳炎にかかりやすくなります。また、耳管の働きが悪くなる高齢者も中耳炎にかかりやすいので、注意しましょう。

主な中耳炎の種類

・急性中耳炎
 急激に炎症反応が起きた状態で、痛みや発熱があります。
・慢性中耳炎
 鼓膜に開いた孔がふさがらなくなった状態で、難聴や耳だれがあります。
・滲出性中耳炎
 中耳に滲出液が溜まった状態で、難聴の症状があります。

飛行機に乗ると耳がツーンとなるのは?

普段地上にいるときは、鼓膜の内側と外側の気圧は一定に保たれています。しかし高いところに行くと大気中の気圧が変化するため、密閉された鼓膜の内側の気圧と大気中の気圧に差が生まれます。これが耳がツーンとなる原因。
離陸時は鼓膜が外側に強く引っ張られ、着陸時には内側に引っ張られます。ひどい時には鼓膜が傷つき、出血を伴う事も有ります。この症状は「航空性中耳炎」とも言われています。
これを解消するのが「耳抜き」。最も簡単な方法はアメをなめたり、ガムを噛んでツバを飲み込む事です。それでも治らない場合は、鼻をつまんだ状態で息を吐き出すようにしましょう。

正しい耳掃除のポイント

(1) どこまで耳掃除をすればいい?
耳あかは無理にとらなくても、鼓膜の周辺から耳の外に向け、自然とはがれ出てきます。耳掃除は耳の穴から1.5cmぐらいのところで十分です。

(2) 耳かきや綿棒を耳に入れる時の注意点
耳掃除をする時は、周りに触れないように入れましょう。周りに触れながら入れてしまうと、耳あかを奥に押し込んでしまいます。
また、強くこすり過ぎないようにすることも大切です。

(3) 耳掃除をする頻度は?
耳掃除はあまり頻繁にやる必要はありません。2週間に一度で十分でしょう。

(4) 耳あかの種類と耳かきについて
耳あかには、乾燥した「乾性」と、湿って黄色っぽい色をした「湿性」の2種類があります。日本人は遺伝子的に乾性の人が多く、その割合はおよそ8割です。
乾性の人におススメなのは、耳あかに触れるだけで掃除ができるローションで湿らせた綿棒や、粘着材付きの綿棒。
湿性の人は、耳あかをはがしやすい特性を持つ、ワイヤー製の耳かきが良いようです。

突発性難聴

近年増加傾向ある突発性難聴。年齢に関わらず、子供から大人まで発症する可能性があります。
一般的な難聴と違って原因は解明されておらず、ある日突然片耳の聞こえが悪くなります。
突発性難聴は早期治療が重要となりますので、耳鳴りや耳の詰まりなど異変を感じたら、耳鼻科で診察を受けましょう。