第146回(3/15)

イヤ〜びっくり!!
耳と音の不思議な関係大調査

ゲスト 東貴博

何故電車の車掌さんは、鼻声でしゃべる人が多いのでしょうか?実はそれには、ちゃんとした理由があるのです。
人間の耳は高い周波数の音を聞き取りやすく、その範囲は2〜4キロヘルツ。鼻声で話すと、ちょうどその周波数の音が強調されるのだそうです。
しかも、走行中の電車の中には「ゴーッ」という低い周波数の雑音が響いています。そんな中では低い声よりも高い声の方が聞き取りやすいのです。

「しーん」の正体

人間の耳は、外から入ってくる音の振動を鼓膜で感じ取ります。その振動は、耳小骨と呼ばれる部分で増幅され、内耳にある蝸牛という器官で電気信号に変えられ、脳に伝わります。
その時重要なカギを握るのが「外有毛細胞」。これは音に合わせて伸縮し振動を増幅させる細胞のことで、踊るように動く事から「ダンス細胞」とも呼ばれています。
そしてこのダンス細胞は、音が入ってきた時にすぐに動けるように、いつもわずかに動いてスタンバイしているのですが、その音が、実は「しーん」の正体だと考えられています。ダンス細胞が、耳の中で音を作り出しているということなのです。
このダンス細胞、一度損なわれると二度と再生しません。大音量の音をヘッドホンなどで長時間聴くと、大きなダメージを与えてしまうので気をつけましょう。

耳の老化

聴力は、内耳にあるダンス細胞がはがれ落ちることで低下していきます。この時まずはがれていくのは、高い音に反応するダンス細胞。そのため、歳を取ると低い音は聞こえても高い音が聞こえづらくなってしまうのです。

カクテルパーティー効果

雑音や会話が飛びかう中でも、他人の言葉が聞こえてしまうことがあります。これは、耳からの情報を脳に伝達する際、自分の聞き取りたい音を選択・処理する能力が備わっているからです。
また、聴覚だけでなく視覚でも相手を捉える事が、効果の一因とも考えられています。

音韻修復効果

文章の空白部分にノイズを足すと、聞き取りやすくなる効果です。
人間の脳は、耳や目から入ってきた情報の一部が欠けていると、それをバラバラの音や形として捉えます。しかし、欠けた部分にノイズが入ると、一つの繋がったものであると認識。隠された部分を推測し、修復しようとするのです。