第142回(2/15)

37℃は平熱or発熱?
ホットけない!間違いだらけの体温知識

ゲスト 田中律子

多くの一般の方は、平熱は36度5分、37度以上で熱が出たと考えています。しかし、医師たちの間では、37度は平熱の範囲。日本人の平熱と言われる体温の平均は、およそ36度89分、プラスマイナス0.34度なのだそうです。

平熱37度の謎

人間の身体の中では、様々な反応が酵素によって引き起こされています。
例えば「カタラーゼ」。これは老化の原因となる活性酸素を分解し、代わりに酸素と水を作り出し、身体を守っています。
唾液に多く含まれる「アミラーゼ」は、消化活動を助けてくれる酵素。すい臓で作られる「リパーゼ」は食べ物の中性脂肪を分解してくれるなど、酵素は人間が生命を維持する上で欠かす事のできない物質です。そして、この酵素が最も活動しやすい温度が、37度なのです。
体温が下がると酵素が働きにくくなり、身体の機能が落ちてしまいます。体温が1度下がると、代謝は約10%下がると言われています。

正しい体温の測り方

ポイント(1) 体温計を挟む角度
体温計は身体に対して30度の角度で、ワキのくぼみにあてましょう。そうすることで、温度が高いワキの中心部に、体温計の先がきちんと当たります。

ポイント(2) 密閉
外気の影響をブロックする為に、手のひらを上にしてワキを締め、もう一方の手でしっかりと抑えましょう。

ワキの下が体温に近い温度になるのは、およそ10分後。その温度を予測し、短時間で測れる体温計もありますので、正しい測定時間を守りましょう。
また、一日の体温リズムの幅はおよそ一度。正しい平熱を知るには、同じ時間帯での測定が必要です。