第138回(1/18)

あなたの食道を守れ!
誤解だらけの「胸やけ」大研究

ゲスト 三浦浩一

胸やけと胃もたれを勘違いしている人も多いようですが、胸やけとは、胃の上の食道で起こる症状です。
胃からの逆流により食道が胃酸にさらされ、みぞおちから胸の辺りが、熱くやけるような不快感を胸やけと言います。

胃酸はタンパク分解酵素と塩酸が入っており、pH1〜2の強酸性。通常、胃と食道の間には、胃酸の逆流を防止する「噴門」が備わっているのですが、ゲップやストレスなどで噴門がゆるむと、胃酸が逆流してしまいます。
胃には胃酸から胃壁を守る防御システムがあるのですが、食道には酸から守る粘液がないため、胸やけがおこってしまうのです。
胸やけを繰り返していると逆流性食道炎を起こす危険もありますが、これはピロリ菌を除菌した方がなりやすいと言われています。ピロリ菌は胃がんの原因と言われていますが、除菌するとそれまでピロリ菌が抑えていた胃酸が増えるため、胸やけを起こしやすくなるのだそうです。

逆流性食道炎 危険度チェック

以下の質問で、あてはまる頻度の点数を合計して下さい。
ない「0点」 まれに「1点」 時々「2点」 しばしば「3点」 いつも「4点」

問1 胸やけがする。
問2 お腹が張ることがある。
問3 食後、胃が重苦しいことがある。
問4 おもわず手のひらで胸をこすってしまうことがある。
問5 食後気持ちが悪くなることがある。
問6 食後に胸やけがおこる。
問7 のどに違和感がある。
問8 食事の途中で満腹になってしまう。
問9 物を飲み込むとつかえることがある。
問10 胃酸などがあがってくることがある。
問11 ゲップがよくでる。
問12 前屈みをすると胸やけがする。

合計点が8点以上だと、逆流性食道炎の可能性があるそうです。
また、2、3、5、8、11にチェックがついた人は、主に脂肪分の取り過ぎや大食いなどによる、胃の運動不全から胸やけを起こしやすくなっています。
1、4、6、7、9、10、12にチェックがついた人は、主にアルコールや味の濃い食事による胃酸過多。また肥満や前屈みの姿勢からくる腹圧の上昇で、胃酸を逆流させやすい傾向にあります。


食後の胸やけ対策

(1) 食後胸やけに効果的なのは、コーヒーよりガム!
ガムをかむと唾液が分泌されますが、唾液は中性なので、逆流した胃酸を中和してくれます。コーヒーは胃酸の分泌を高めてしまうので胸やけには注意が必要です。
(2) 食後横になるなら、左を下にして!
右を下にして寝ると、消化は促進されますが、胃の上部に胃酸が溜まり、逆流する可能性があります。