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第82回(12/2)

ノドの乾燥SOS!風邪予防の虎の巻

ゲスト 東ちづる

ノドは粘液に浸された無数の線毛に覆われていますが、この線毛が細菌やウイルスの侵入を防ぎ、せきなどで体の外に出すバリアの役割を果たしています。しかし、乾燥によって線毛の機能が弱まると、侵入する細菌やウイルスを体の外に出せなくなり、炎症を起こしてしまうのです。これが風邪の始まりです。

日常におけるノドのケア

(1) ぬるめの飲み物
体温に近い温度に調節して飲み物を飲む事はとてもよい事。
おススメは40℃前後の飲み物。体温に近いこの温度が、線毛の働きを活発にするのだそうです。
(2) 濡れマスク
水で濡らし、固くしぼったガーゼをつける濡れマスク。常に呼吸する空気に湿度を与え、ノドの保湿を高めます。
(3) 部屋の湿度は60%に
例えばインフルエンザウイルスの場合、気温22℃、湿度20%ではウイルスは活発に活動しますが、湿度が50%を超えるとほとんどが死滅してしまいます。ウイルスの活動しにくい環境を作ることも大切なのです。
(4) 鼻呼吸
鼻呼吸はほこりや細菌の侵入を防ぐうえでも効果的。空気が鼻を通る間にほこりや細菌の約7割が除去されるのです。
また体に入ってくる空気を加温、加湿するという効果もあります。

正しい手の洗い方

(1)両手のひらをよくこする。
(2)指を挟み、手の甲をこすり洗いする。
(3)手のひらに爪を立て、指先を洗う。
(4)指の間を付け根までしっかりと洗う。
(5)親指をつかんでねじるように洗う。
(6)手首も忘れずに洗いましょう。

風邪にまつわる素朴な疑問

その1 風邪とインフルエンザの違いは?

風邪 インフルエンザ
・微熱 ・38℃以上の高熱
・せき、ノドの痛み ・関節痛、筋肉痛、頭痛
など全身の症状
・鼻汁など

その2 無理にでも汗をかいたほうがよいのか?
むやみに汗をかくのはよくありません。熱があるときは適度に水分を補給し、安静にして熱が下がるのを待ちましょう。

その3 お風呂に入ってもよいのか?
お風呂には入っても良いです。
微熱で元気があるならば、お風呂に入ってさっぱりした方がカラダにも良いのです。ただし、湯冷めは厳禁。脱衣所の室温をあげるなどの対策が必要です。また、熱いお風呂や長時間の入浴は、体力を消耗し逆効果です。

風邪予防の原則

(1)十分な睡眠とバランスの良い食事。
(2)手洗い、うがい(水うがいでも効果があります)。
(3)インフルエンザにはワクチン接種。