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第80回(11/18)

あなたの腸はどのタイプ?
これでスッキリ快腸術

ゲスト 室井佑月

腸は免疫機能の7割が集中していて、体の免疫力を司る重要な器官です。
成人一人におよそ1キロあるといわれる腸内細菌には、病原菌の増殖を防ぐ働きがあり、そのバランスが崩れると免疫力が落ち、様々なトラブルを引き起こしてしまうのです。
腸のトラブルには大きく分けて次の3つのタイプがあります。

「しらんぷり腸」

症状 便を出し切れない。
便が硬くてお通じがつらい。
お腹が張っているのに便意がない。

こちらのタイプは、便を我慢し続けたため直腸の神経が鈍くなり、便意を感じなくなっています。
対策は朝のトイレ。出なくても毎朝トイレに入ることが大切です。トイレでしゃがむだけでも腸が刺激され、蠕動運動が起きます。これを繰り返す事で体のリズムが整い、排便がスムーズになっていきます。

「敏感腸」

症状 旅行に行くと便秘になる。
会議のときに下痢になる。
睡眠不足で便秘がち。

こちらのタイプは環境の急激な変化やストレスが原因でおこる、一時的な腸の異常です。緊張が高まる事で腸がけいれんをおこし、便が正常に運ばれなくなっています。
敏感腸にとっては刺激物が大敵。アルコールやコーヒーなどは腸の粘膜を刺激して悪化させることもあるので避けましょう。またゴボウ、タケノコなど不溶性の食物繊維が多い物も、腸に負担をかけて逆効果です。

「なまけ腸」

症状 運動不足で便秘がち。
肩こり、頭痛持ち。
便秘で冷え性。

なまけ腸は日本人に最も多いタイプで、大腸全体の動きが悪く、便がスムーズに出ない状態です。
まずは朝起きたらすぐ水を飲みましょう。胃に物が入ると強い腸の蠕動運動が起こり、排便の動きにつながります。これは他のタイプにも有効な対策です。
(※高血圧の方は、冷水を飲むと血圧が上昇する恐れがあるので注意してください。)
また運動不足はなまけ腸の大きな原因の一つ。筋力が衰え、便を出す力も弱くなります。
休みなく食べて腸を働かせる事も、腸全体の動きを弱らせてしまいます。一度お腹を空にして休ませてあげましょう。

腸の働きをよくする「腸腰筋エクササイズ」!

腸腰筋を鍛えると腸の蠕動運動が活発になり、消化吸収を高めるホルモンの分泌が促進されます。すべてのタイプの方におすすめのエクササイズです。
『大腰筋』
(1)仰向けになり、片方のヒザを抱えるように胸に引きつけ、体を内側にひねります。
(2)つま先を床につけてそのまま10秒キープします。
   左右1セットで1日10回行いましょう。

『腸骨筋』
(1)仰向けに寝てイスに足をかけます。
(2)骨盤を引き上げるようにお尻を持ち上げます。
   1日20回行いましょう。