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特集アーカイブ 5時台特集

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2018年9月28日

こころの歳時記 10月 ~美しい自然でつづる日本の四季~

取材先 / 神宮内宮、神宮宮域林、神宮神田、
新城市四谷千枚田 その他
所在地 / 三重県伊勢市、津市、愛知県新城市、
名古屋市、岐阜県恵那市ほか
連絡先 / 神宮司廳(非公開)

伊勢神宮の四季や美しい日本の四季と自然を映像で表現する「映像歳時記」。
10月初旬の街を漂う甘い香りは中国からの移入種、金木犀(きんもくせい)。空気が汚れていると花を咲かせない事から大気汚染のバロメーターとも言われている。
一方、日本古来からの香りのよい野の花が、その名も薙刀香薷(なぎなたこうじゅ)。
三重県松阪市の神服(かむは)織機(とりはた)殿(どの)神社(じんじゃ)八尋(やひろ)殿(でん)では、絹糸で神様の衣装「神(かん)御衣(みそ)」が、
昔ながらの機織り機で織られ、10月14日、伊勢神宮内宮では、その神御衣を天照大御神に奉納される「神(かん)御衣(みそ)祭(さい)」が催される。
10月8日は野の草花に冷たい夜露が結ぶ頃を指す二十四節気の「寒露(かんろ)」。
10月は実りの秋。その年に収穫されたお米を伊勢神宮へ奉納する行事が、
初穂曳(はつほびき)。その新米を天照大御神に捧げる神宮で最も重要な神事が「神嘗祭(かんなめさい)」。
伊勢神宮の背後に広がる神聖な「神宮宮域林」の五十鈴川では、秋を代表する赤トンボ、アキアカネが舞い、深まる秋を前に様々な命の営みが見られる。
名古屋市内の都市公園の池でも、次の世代に命をつなぐギンヤンマの産卵が見られる。道端の雑草でもあるエノコログサも、よく見ると美しいめしべがあることに気づく。
郊外の谷筋をいく木陰の道端では、祝儀袋などの紅白の飾り紐と同じ名前の小さな赤い花「水引」をよく見かける。上から見ると赤く、下から見ると白く、一つの小さな花が紅白の二色に分かれて咲く様子は美しい。
10月23日は二十四節気の「霜降(そうこう)」。秋が深まり朝霜が降り始める頃。
行楽に最適の気候でもあり、旧街道の峠道などを歩くにはふさわしい季節。