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特集アーカイブ 5時台特集

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2018年3月1日

こころの歳時記 3月 ~美しい自然でつづる日本の四季~

取材先 / 神宮外宮、神宮宮域林、
その他の里山や里海など
所在地 / 三重県伊勢市・岐阜県高山市・
海津市・愛知県名古屋市・新城市など
連絡先 / 神宮司廳(非公開)

伊勢神宮の神事や美しい日本の自然の映像で表現する「映像歳時記」。
3月になると、山里でも雪解けが見られます。
解け始めた雪原にポツポツと謎の穴が。
そこにあったのは緑の草。
雪の間から顔を出す「雪間草」です。
雪が解けた地面には、ようやく表れた草の実を求めて、美しいミヤマホオジロなどの小鳥たちが集まります。
3月3日は雛祭り。
「菱餅」の多くは桃、白、緑の三色。
それぞれ、魔よけの力を持つ桃の花、純潔を意味する残雪の白、雪の下から芽吹く草、を意味すると言われ、早春の自然の力で女の子の健やかな成長を願います。
3月6日は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」。
冬ごもりしていた虫たちが動き出す頃。
目立たない枯草色で成虫のまま冬を越していた三種類の越冬トンボは、春を迎えて、なんと鮮やかな青色に変身していました。
ツクシ摘みは早春の風物詩ですが、場所によっては大群落になることも。
3月21日は二十四節気の「春分」。
昼と夜の長さがほぼ同じになります。
この日、伊勢神宮の神々にお供えする野菜や果物を作る神宮御園(みその)で、豊かな実りと農作業の安全を祈る「御園祭」が催され、この頃から神宮内宮では早咲きの桜の花が見られます。
「神宮宮域林」の3月を彩るのはアセビの花。
3月も下旬を迎えると街の桜(ソメイヨシノ)もいよいよ開花間近。
桜の開花の頃、里山でも野の花が咲き始めます。
その花に現れるのは岐阜県で採集されたことからその名が付いたギフチョウ。
春の女神とも呼ばれます。
春は出会いと別れの季節。
春のひとときだけ姿を見られるギフチョウや桜の花は、私たちに、一日一日の大切さを教えてくれているようです。