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特集アーカイブ 5時台特集

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2017年5月1日

こころの歳時記 5月

取材先 / 伊勢神宮(内宮)、神宮宮域林、
養蚕農家、名古屋周辺各地など
所在地 / 三重県伊勢市・松阪市・新城市・
名古屋市・瑞浪市・多治見市など各地
連絡先 / 神宮司廳(非公開)・
養蚕農家 海野久榮さん(非公開)

日本の古くからの暦、二十四節気と七十二候を元に、季節の風物や自然を纏めたものや、俳句の季語を纏めたものも歳時記という。
このコーナーは5月の歳時記を、伊勢神宮の神事や「俳句」、「やまと言葉」と共に、映像で表現しようと試みた「映像歳時記」。
江戸時代に人気のあったのは、農作業の目安を詳しく書き込んだ「伊勢暦(いせごよみ)」。
それをさらに科学的にし明治以降、今も神宮が発行しているのが「神宮暦(じんぐうれき)」。
今年の5月5日は二十四節気の立夏。暦の上ではこの日から夏。
この時期、都会の公園でも渡りの途中の夏鳥の囀りが聴ける。
神宮では風雨の災害がなく農作物の豊かな実りを祈る「風日祈祭(かざひのみさい)」の神事が。
七十二候では「蛙はじめて鳴く」。
田に水を引くこの頃から蛙の活動が活発になり、様々なカエルが鳴き出す。
5月下旬の二十四節気「小満」は、草木が生い茂り命が満ち満ちてくる頃。野山では白い花が多く咲き、渓流ではカワトンボやカゲロウが羽化。
それを狙うアマゴ。5月の川を彩るのはアユ。鵜飼も始まる。
5月下旬の七十二候の一つが「蚕起きて桑を食む」。
神宮では神様の衣装として絹や麻の反物を捧げる「神御衣祭(かんみそさい)」が行われる。その材料である絹糸は、天武天皇の時代から三河産の「赤引糸(あかひきのいと)」。
その伝統を守り、三河地方で今も赤引糸の原料となる蚕を育てているのは、わずか二軒だけ。そのお一人、新城市の海野久榮(うみのひさえ)さん(92)の養蚕風景と、蚕のから美しい繭になるまでを紹介。
さらに、5月末の七十二候は「麦の秋至る」。美しい麦秋の風景も紹介。