CBCスペシャル「光さす海〜屋久島 ふたりの移住物語〜」放送:2007年5月25日(金) 午前9時55分〜10時50分
 

屋久島は"ど田舎"。そう簡単によその人が住めるような島ではない。
それなのに・・・
このドキュメンタリー番組は、そんな気持ちから動き出しました。

演出・制作した大園康志(CBCアナウンサー)は、屋久島のすぐ隣、種子島で幼少期暮らした。
それゆえ元・名古屋人に「屋久島は本当にすばらしい・・・移住して良かったと思います」と言われると、故郷・鹿児島を愛してくれてうれしくもあったが、一方でその言葉が今ひとつ信じられなかった。
"大園が知る屋久島"は、台風が何日も居座る。虫だらけ。物価もそう安くない。病院が少ない。高校はひとつ。映画館がない・・などなど。
名古屋にくらべ"過酷"な生活環境。それが「島」。なのに「心から気に入っている」とおっしゃる。
不思議な感覚を覚えた。1998年のことだった。

その元・名古屋人は、名古屋市内では"名の知れた店の経営者"だった。
しかし、その道を捨て、妻と2人で屋久島がまだ世界自然遺産に登録される前、1991年に移住していた。
「団塊世代」「大定年時代」「移住」「田舎暮らし」という言葉をとみに聞くようになった2007年よりずっと前の話である。

大園は、屋久島で出会った屋久町長に「私は屋久島をパラダイスとして描くことだけは絶対にしたくありません。」と伝える。
屋久町長、日高十七郎(ひだかとなお)氏は1993年の世界自然遺産登録に際し、奔走した立役者。
日高町長は「大園さん、真の姿をどうぞ表現してください。屋久島のいいも悪いも名古屋の皆さんに見てもらってください・・・」そう答えてくださった。

"元・鹿児島県人の名古屋人"が"元・名古屋人の鹿児島県人"の暮らしをTVで描くとどうなるのか・・・・。
そして、屋久島の「光さす海」が皆様にはどううつるのでしょうか・・・。
番組は1998年の大園が何気なく撮影したプライベートビデオが出発点になっています。

文・大園康志(CBCアナウンサー)

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