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第290回(1/14) 爪外来

ゲスト:森尾由美
ゲンキスチューデント:春香クリスティーン
ゲンキリサーチャー:ヒデ
ドクター:齋藤昌孝

世間には、ある疾患に特化した診察や治療を行う専門外来があります。番組でも漢方や頭痛、薄毛、天気痛など様々な外来を取り上げてきました。そんな中、今新たに注目されているのが爪外来です。
爪はあるのが当たり前で、気に留めたこともないという人が多いかもしれません。しかし実は爪と健康は密接に関係しています。
今回は爪の素朴な疑問から爪の疾患まで、爪を徹底解明します。

爪のトラブル

・爪の縦線
爪の縦線は誰にでも見られ、病気ではありません。一般的には年齢とともに目立ってくるようになります。
・爪の横線
爪にできる横線は日常生活に原因がある場合があります。爪は爪の根元にある爪母という場所で作られており、その表面は爪母を覆っている皮膚の状態に大きく影響されます。そのため手荒れや湿疹があると溝のような横線ができやすくなります。水仕事などの後は手のスキンケアをこまめに行い、手荒れを改善しましょう。湿疹ができている場合は、塗り薬で治療すれば横線も徐々に消えていきます。
・爪白癬
爪が白く分厚くなってしまう原因は、白癬菌が感染して起こる爪白癬が疑われます。日本人の10人に1人が罹っていると言われ、そのきっかけとして多いのは足の水虫です。足にできる水虫を放っておくことで菌が皮膚を伝って爪の中に侵入し、発症します。
爪白癬は、家族など身近な人にうつる可能性があります。特にバスマットには注意が必要です。バスマットはできるだけ共用を避け、頻繁に洗って清潔な状態を保つことが一番大切です。
また冬は、ブーツや厚手の靴下を履くことが多く、蒸れて菌が増殖しがちです。足は毎日きちんと洗いましょう。
・陥入爪
爪の角が皮膚に刺さり、痛みや炎症を引き起こす陥入爪。特に体重がかかりやすい足の親指に生じます。その主な原因は深爪です。深爪になっていると爪の角が皮膚の中に埋没した状態になるため、歩くたびに食い込んで皮膚を傷つけやすくなってしまいます。
陥入爪を防ぐには、爪を切る時には真ん中を少し切り、角は十分に伸びるまで切らないようにします。爪は角を残して四角い形に整えましょう。
・二枚爪
二枚爪の主な原因は爪の乾燥です。特に冬は乾燥するため、塗り薬を使用して乾燥を防ぎましょう。

爪の働き

指先の骨は指の途中までしかないため、手の爪がないと指先に力が入りにくくなり、小さなものを掴んだりすることが難しくなります。また足の爪は、自分の体重を安定して支えるとともに、つま先に力を入れて歩いたり、運動したりする際にも重要な役割を果たしています。

爪切り屋

歳をとると様々な理由で切りづらくなる足の爪。そんな方たちのために解決策を教えてくれたのが「爪切り屋・足楽」。高齢の方だけでなく、妊婦さんや関節炎を患った方など、多くの人の足と爪のトラブルを解決してきました。また、爪外来でも爪を切ってもらえます。特に爪の病気を患っている方は、医師に任せた方が良い場合もあります。

命の危険がある爪のサイン

爪に現れる茶色っぽい縦線は、皮膚がんの一種メラノーマが疑われます。爪の根元にある爪母の中で、皮膚の色に関係するメラノサイトという細胞がガン化し増殖。その影響を受けると爪の成長と共に黒っぽい縦線が徐々に現れてきます。初期には痛みなどの自覚症状がないため放置しがちですが、メラノーマは悪性度が非常に高いのが特徴です。黒っぽい縦線がしばらく消えないようであれば、病院で診察を受けましょう。

爪の病気は今回取り上げた以外にもたくさんあります。爪の病気は非常に専門性が高いため、医師の正しい診断のもと、適切な治療を受けることが大切です。