アーカイブ

第271回(8/27) 片づけられない

ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ドクター:古賀良彦
ゲンキスチューデント:春香クリスティーン

今回は物が多くてなかなか片付けができない、掃除や整理整頓が苦手という方大注目です。部屋に物があふれて散らかっていると、部屋中に溜まったホコリやカビなどから、感染症や呼吸器系の病気など大きな問題を引き起こす可能性があります。また片づけられないと言っても、そこに潜む原因は様々です。今回はこれまで知らなかった「片づけられない」の秘密を徹底解明していきます。

片づけられないことによる健康被害

今回番組では片づけられないお宅を訪問し、そこに潜む健康被害、そしてなぜ片づけられないのかリサーチしました。
片づけられないポイントとしては、
(1)見た目よりも効率を優先。
(2)使わないものでも集めてしまう。
(3)面倒なことは後回し。
という3つの理由により、部屋が散らかっていることが分かりました。
そこで生物アレルゲンの権威、川上先生に部屋の中のアレルゲンを調査してもらうと、ダニの量、カビの量ともに一般家庭よりもかなり多い結果となりました。ダニやカビが原因となって高齢者が発症しやすいアレルギーもあるので、注意が必要です。
さらに最近の研究で、大人になってからかかるアレルギーは「チャタテムシ」が原因で引き起こされるケースが多いことが分かってきました。
チャタテムシは本に生えるようなカビを食べています。非常に小さいためそのフンは肺の気道の奥まですぐに入り込み、アレルギーの原因となります。

「大掃除は秋にすべし!」
川上先生からのアドバイスは、大掃除は秋にすること。6〜9月ごろは、どんなに掃除をしていても虫やカビ、ダニが増えてしまいます。そこで10月に大掃除するのがおススメです。アレルゲンが掃除機の排気口から出てしまうこともあるので、窓は全開にしましょう。

さらに精神神経科の権威、古賀先生からいただいたアドバイスは、
「気持ちを外に向けるべし」
歳をとって片付けが億劫になると物が多くなり、部屋に縛られた生活をしてしまいがちです。外部と積極的に接触し、客観的に自分を見て片づけの必要性を感じましょう。まずは外部との接点である玄関を、人を招くことができるくらいに整理して気持ちを外に向けましょう。

セルフネグレクト

セルフネグレクトとは、一般的に人が生活する上で必要な行為(食べる、入浴、病院の受診など)をしない、あるいはできないことによって生命や健康の安全が損なわれる状態に陥ることです。ある調査によるとセルフネグレクトに陥った人のおよそ6〜7割がゴミが散らかったままの部屋で生活しており、最近よく耳にする「孤独死」のおよそ8割がセルフネグレクトと言われています。
しかしセルフネグレクトは決して他人事ではありません。転勤や引っ越し、転職、リストラ、多忙、人間関係のトラブルや病気、ケガ、配偶者を含めた親しい人の逝去など、誰にでも起こり得ることがきっかけになることがあるのです。
・セルフネグレクト予備軍チェック
(1)昔のカレンダーが貼りっぱなし。
(2)いつか捨てようと思ってゴミをためている。
(3)賞味期限が切れてかなり経ったものがある。
(4)何かトラブルがあっても周囲に相談せず、自分で解決しようとする。
このチェックに当てはまる数が多いほど、何かのきっかけでセルフネグレクトになる可能性が高くなります。
セルフネグレクトにとっては、誰かに思いを打ち明けたり共感してもらえたりすることが、自分自身を再構築する大きな支援になります。


ADHD(注意欠如多動性障害)

脳の働きにかたよりがあって、それが様々な特性となって現れるADHD。思いつきで衝動的に行動したり、じっとしていることが苦手で落ち着きがない、気が散りやすく片付けが苦手などの特徴があります。いざ片づけをしようと思っても目に映るものが気になってしまい、次々に注意が移ってしまうためなかなか進まないということがあります。一方でADHDの方は感受性の豊かさや、好きなことには高い集中力を発揮するなどの長所もあります。ADHDは個性でもあります。症状が気になる方は専門医に相談しましょう。
ひと口に片づけられないといってもその原因や理由は様々です。自分の個性に合わせて片付けやすい方法を見つけていきましょう。