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第268回(8/6) 熱中症

ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ドクター:三宅康史
ゲンキスチューデント:片岡安祐美

熱中症は炎天下で発症する、と思っている人は要注意!昨年熱中症で救急搬送された人の約4割が家の中で発症、65歳以上に限るとその数は6割近くになります。毎年気を付けているのに、まだまだなくならない熱中症。今回はその対策をもう一度、いちからお伝えします。

熱中症予防策

日本橋人形町にある、昭和35年創業のうなぎ店「人形町 梅田」。鰻と言えば夏のスタミナ食の定番です。免疫力を高めるビタミンAの含有量は食材の中でもトップクラスで、疲労回復効果のあるビタミンB1も豊富に含まれています。今回番組では、毎日暑い厨房で鰻を焼いているこのお店の大将から、熱中症予防策を教えてもらいました。

(1)麦茶をたくさん飲む。
麦茶は、水分だけでなく汗で失われたミネラルも補給することができます。カフェインを含んでいないので利尿作用がなく、体から水分を失うこともありません。また香り成分ピラジンには、水分を失って流れにくくなった血液をサラサラにしてくれる働きもあります。麦茶は熱中症予防には最適な飲み物と言えます。

(2)タオルで巻いた保冷剤で首筋を冷やす。
首の前側の脇には、表面近くを太い静脈が通っています。ここを冷やすと血液が冷え、冷えた血液が体の中に戻っていって体全体を冷やしてくれます。

(3)ぬか漬けを食べる。
熱中症予防においてぬか漬けの注目すべき点は、乳酸菌による整腸作用です。熱中症対策で重要な水分やミネラルは腸で吸収されます。そのため腸内環境を良くしておくことは、それらの吸収効率を高めることに繋がります。また腸の健康は、体温調節を司る自律神経や免疫とも大きな関係があります。ぬか漬けなどの発酵食品には、そのような腸の機能を高めてくれる乳酸菌が豊富に含まれています。

室内での熱中症の危険性

熱中症には労作性熱中症と、非労作性熱中症があります。労作性熱中症は屋外や炎天下で、若年〜中年に多く発症します。発症までの時間は短く、治るのも比較的早いことが多いです。非労作性熱中症は屋内で高齢者に多く発症し、数日かけて徐々に悪化していきます。室内での熱中症で気を付けるべきポイントはどこにあるのでしょうか?

・エアコンの不使用
高齢になると暑さを感じにくくなりますが、体は熱気にさらされています。しかも高齢になると汗の量が減り、身体を冷やす機能が衰えるため熱中症になりやすいと言えます。温湿度計を室内に置き、温度28度、湿度70%を超えたら迷わずエアコンをつけましょう。

・キッチン内での調理
ガスコンロに点火してから時間がかかるものや、水蒸気が大量に出て湿度が上がる調理(パスタをゆでるなど)は、特に熱中症の危険度があがります。キッチンでの調理には十分注意しましょう。

・寝室
夜間、睡眠中にも高い割合で熱中症が起こります。原因の一つは天井にあります。特に断熱材が使われていない家の2階で、屋根直下の部屋などは、屋根が太陽の熱を吸収し、最上階の天井が温められ、夜になっても放熱し続けるため室温を上昇させてしまいます。 日中に日差しが強かった日は、エアコンを賢く使いましょう。夜間は温度を高めに設定し、風を直接体に当てないようにして、朝までつけっぱなしで寝るのが一番おススメです。