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第262回(6/25) 夏野菜・薬味

ゲンキリサーチャー:えとう窓口
ドクター:廣田孝子
ゲンキスチューデント:春香クリスティーン

普段の食事の中で味のアクセントに欠かせない薬味。しかし食材の相性次第では天国にも地獄にもなってしまいます。例えば味噌汁の定番コンビ「ネギ」と「ワカメ」は、ネギに含まれる硫化アリルがワカメのカルシウム吸収を阻害してしまうという、相性の悪い食べ合わせなのです。
今回は本格的な夏を前に、夏野菜と薬味のパワーを大特集。夏バテやミネラル不足を解消する夏の食卓にぴったりの薬味や、パワー倍増の効果的なメニューもご紹介します。

生きた宝石「らっきょう」

今が旬の夏野菜らっきょう。らっきょうに含まれるアリシンという成分は、食べると血液をサラサラにし、脳梗塞や心筋梗塞の予防になるほか、抗がん作用も期待できます。また免疫力も高めてくれるため夏風邪対策にもぴったりです。さらにらっきょうにはフルクタンという水溶性の食物繊維が非常に多く含まれており、血糖値などの上昇を抑えてくれたり、便秘解消やデトックス効果も期待できます。
らっきょうの定番と言えば甘酢漬けですが、その効果を最大限引き出すには、できれば生のらっきょうに近い形で食べるのがおススメ。甘酢漬けにすると発酵の際、フルクタンが乳酸菌に食べられてしまったり健康成分が汁に溶け出てしまったりします。カレーとらっきょうの甘酢漬けは健康面でも良い組み合わせですが、その効能を活かすには、らっきょうだけでなく漬け汁ごとかけて食べると良いでしょう。
他にもらっきょうをおいしく食べるメニューを、らっきょうの出荷量全国1位の鳥取県福部町の皆さんに教えていただきました。
「焼きらっきょう」
油をひかずに、生のらっきょうを軽く焦げ目がつくくらいまで焼き、みりんや砂糖、しょうゆなどを合わせたタレに漬け込みます。
「らっきょうカツ」
豆板醤を塗った豚肉でらっきょうを巻き、油で揚げます。
らっきょうのアリシンが豚肉のビタミンB1の吸収を高め、疲労回復につながります。
「らっきょうの佃煮」
らっきょうの皮をごま油などで煮詰めます。ご飯がすすむ一品です。
「らっきょうドレッシング」
らっきょうに辛子や甘酢の漬け汁、オリーブオイルなどを混ぜてミキサーにかけます。

らっきょうは1日小粒で10個程度、大粒で3個程度が目安です。食べ過ぎると胃が荒れてしまいますので注意しましょう。またらっきょうの臭いが気になる方は、食べた後にりんごなどポリフェノールの多い果物を摂ると臭みを抑えてくれます。

三つの薬味の健康効果と賢い食べ方

・みょうが
みょうがに含まれるαピネンという香り成分が胃液の分泌を活発にし、夏バテによる食欲の低下を防いでくれます。αピネンは油との相性がぴったり。肉料理に合わせたり、みょうが自体を天ぷらにしても胃もたれしにくくなります。またみょうがに含まれるカリウムやマグネシウムには塩分を排出してくれる効果があるため、みそ汁に入れるのもおススメです。

・シソ
シソにはβカロテンなど抗酸化作用のある成分が豊富です。またビタミンB2も含まれているため紫外線対策にもつながります。さらにビタミンCも多いので、相性が良いおススメの食べ物はチーズ。チーズにもビタミンB2が多いので合わせることで健康な肌を作ってくれます。シソとチーズを豚肉で巻けば疲労回復効果も期待できます。

・山椒
山椒の辛味成分サンショオールは、食欲増進や消化吸収を促進してくれます。またマグネシウムは心臓を強くしてくれる成分です。積極的に摂取しましょう。
「山椒の炊込みご飯」
炊飯器の中にみりんや醤油などの合わせだしを入れ、野菜やキノコ類などの好きな具材と山椒の実を加えて炊きます。普段山椒を食べないという方にもお手軽な一品です。

他にも夏におススメの薬味が「わさび」です。わさびの辛味成分ワサオールには抗菌作用があり、夏に起こりやすい食中毒の予防にぴったりです。またわさびのツンとした香りは食欲増進にもつながります。