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第260回(6/11) 首こり・肩こり

ゲンキリサーチャー:X−GUN
ドクター:石井賢
ゲンキスチューデント:IMALU

これまで肩こりや首こりの原因の一つとされていたストレートネック。首の骨の湾曲がなくなりまっすぐになってしまうことで、肩周りの筋肉が凝ってしまうと言われていました。しかし今ストレートネックは肩こりや首こりの原因とは言えず、代わりに登場してきたキーワードが「下がり鎖骨」です。今回は、鎖骨が本来の位置よりも下がってしまう下がり鎖骨と肩こり、首こりの関係を解明。凝り固まった肩をほぐす魔法の体操もご紹介します。

下がり鎖骨

本来V字型の鎖骨ですが、両端が下がって平らになってしまった状態が下がり鎖骨です。鎖骨が下に下がっている分なで肩になり、首を支えている筋肉が引っ張られ緊張した状態になります。そして硬くなった筋肉は血管を圧迫して血行不良を起こし、疲労物質が蓄積しコリが発生します。

下がり鎖骨を生む生活習慣の1つが、猫背やうつむき姿勢の習慣化、そして同じ姿勢を変えないことです。背中を丸めた姿勢は肩が内側に入りやすいため、肩甲骨は外側に開きながら前方に倒れてしまいます。同時に連動した鎖骨も下へ引っ張られ下がり鎖骨になってしまうのです。

鎖骨が下がると鎖骨と肋骨との間、「胸郭出口」が狭くなります。ここには腕の神経や脳に血液を送る太い血管などが通っていますが、下がり鎖骨を放置しておくとこれらの神経や血管を圧迫して炎症を起こし、胸郭出口症候群になる可能性があります。その症状は多岐にわたり、腕のしびれや頭痛、めまい、冷えやむくみ、さらには歩行障害やうつに進行するケースもあります。

肩甲骨ガチガチ度チェック

首こりと肩こりに密接にかかわる肩甲骨。どれくらい柔らかく動かせるかチェックしてみましょう。
(1)壁の前に立ち、かかと、お尻、肩、後頭部を壁にくっつけます。
(2)壁に沿うようにして腕を横からゆっくり上げていきます。
水平から60度以上上がれば合格です。45度以上60度未満の人はややガチガチ。45度未満の人はガチガチに硬くなっていると言えます。

ドクター直伝!「ボート漕ぎ体操」

硬くなった肩甲骨を柔らかくする魔法の体操です。
椅子に座って、腕を下前方から後ろに、ボートを漕ぐような感じで回します。呼吸を止めず、肩甲骨を動かすのを意識しながらゆっくりと回しましょう。この時、肘を肩の上まで上げながら肩甲骨を寄せるのがポイントです。10回を1セットとして、1日2セットが目安です。

肩甲骨は関節でつながっていない骨で、15以上の筋肉によって支えられています。そのため肩甲骨や鎖骨が下がると周りの筋肉が引っ張られて緊張し、硬くなって痛みやこりにつながります。肩甲骨を意識した動きは周りの筋肉をほぐすためにはとても重要です。

まだらめクリニック監修 マル秘即効・コリ改善法

ストレッチや体操がどうしても長続きしないという方はこちらを試してみて下さい。
(1)腕の力を抜いて手のひらを正面に向けます。
(2)反対側の手で力こぶの延長線上を触り、コリコリとした箇所を探します。
(3)見つけたら親指の腹で優しくほぐしましょう。
1回の効果は短いですが、即効性があります。コリを感じやすい人はこれを習慣化しましょう。

ハイドロリリース

コリを一瞬で改善する方法「ハイドロリリース」。痛みの原因となっている筋膜や神経の周囲に生理食塩水などの薬液を注入し、結合組織を乖離することにより痛みをとる治療法です。元々スポーツ選手のケアなどで用いられていた技術がコリの治療に応用できることが判明し、近年注目されている方法です。
即時性があるためすぐに痛みが楽になりますが、根本的な解決になるわけではありません。日ごろのパソコン作業などでストレスをかけ続けるとまた痛くなってくるので、日頃からストレッチなどを心がけることが大切です。