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第251回(4/2) 脂質異常症

ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ゲンキスチューデント:春香クリスティーン
ゲスト:宮本慎也

脂質異常症は、血液中のアブラであるコレステロールや中性脂肪のバランスが乱れた状態です。しかし自覚症状がなく、放っておくと脳卒中や心筋梗塞など命にかかわる重大な病気に繋がることもあります。
そこで今回は脂質異常症について、食生活から徹底調査。健康のためと思ってやっていたことに意外な落とし穴があることもあります。さらにドクター直伝の簡単エクササイズもご紹介します。

中性脂肪が高くなる原因

本来は生活する上でのエネルギー源となる中性脂肪ですが、増えすぎると血管に負担をかけ傷つけたり、内蔵の周りについてメタボの原因になったりします。

食生活では、炭水化物を多く摂りすぎると中性脂肪が増える原因となります。炭水化物は1日の摂取カロリーのうちの50%〜60%が理想です。炭水化物はカボチャやイモ類にも多く含まれているので注意しましょう。
また果糖(果物の糖分)も、中性脂肪を上げる原因となります。果糖は炭水化物が変化するブドウ糖より代謝されにくく中性脂肪へと変化しやすいので、中性脂肪が高い人は摂取量を制限しましょう。スポーツドリンクも果糖を多く含んでいる場合があるので要注意です。

悪玉コレステロールが高くなる原因

コレステロールも本来身体にとって大切なもので、細胞膜やホルモン、胆汁酸をつくる材料となります。そんなコレステロールを全身に運ぶのが悪玉、余分なコレステロールを回収するのが善玉で、そのバランスが乱れて悪玉が増えたり善玉が減ったりすると、血液中に余分なコレステロールが残り、血管壁に沈着してプラークを作ります。
また女性は女性ホルモンがあることで悪玉コレステロールが低く抑えられていますが、閉経後に悪玉コレステロールが高くなる傾向があります。

コレステロールを多く含む食品には卵(特に卵黄)や魚卵、レバー、しらすなどがあります。食事で摂るコレステロールの吸収には個人差があり体質に関係していますが、悪玉コレステロールの数値が高い方は食材から吸収しやすい体質を疑い、なるべく避けるようにしましょう。カスタードクリームの材料などにも卵黄が使われていますので、悪玉の数値が高い方には脂肪分の少ない和菓子がおススメです。チョコレートには動脈硬化予防に効果的なポリフェノールが含まれていますが、常温では溶けない油脂(ココアバター)も同時に含まれているため、摂り過ぎは悪玉の数値を高めてしまいます。
また一度油で揚げた料理をもう一度温め直して食べたりすると、油が性質を変え、酸化コレステロールという物質が生まれることがあります。揚げ物を調理する際は少しの油で揚げ焼きにしたり、揚げ油は使用回数を少なくしたりするようにしましょう。

中性脂肪改善プラン

海藻類や豆類など水溶性食物繊維をしっかり摂りましょう。中性脂肪やコレステロールを排出してくれます。おススメはこんにゃくです。青魚に含まれるDHAやEPAも中性脂肪を下げてくれます。

悪玉コレステロール改善プラン

玉ねぎや大豆製品がおススメです。コレステロールの吸収を穏やかにしてくれます。玉ねぎに含まれるケルセチンという物質は、熱に強く水に溶けやすい性質なのでスープにするのも良いでしょう。またブロッコリーやキャベツに含まれる特有のアミノ酸は、コレステロールの排出を促してくれます。酸化コレステロール対策には、抗酸化作用のある野菜がおススメです。

ドクター直伝「ちょびっと有酸素運動」

(1)椅子の背もたれにこぶし1つ分のスペースを作り、姿勢よく座ります。
(2)その状態で片足を上げ、10秒間キープします。
左右3セットを1日3回行いましょう。代謝アップが望めます。呼吸を止めないよう、しっかりと息を吸って吐きながら下ろすのがポイントです。