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第249回(3/19) マスクの正しい使い方

ゲンキリサーチャー:ずん
ドクター:後藤穣
ゲンキスチューデント:片岡安祐美

春はスギ花粉などが舞うだけでなく、気流の関係で黄砂やPM2.5などが飛来しやすい季節。春の空気は意外と汚れています。そんな環境から身を守る一番手軽な方法がマスクをつけること。
そこで今回は、マスクの正しい使い方を徹底研究。花粉やウイルスから身を守る、賢い予防法とマスクの使い方をご紹介します。

マスクの用途と捕集効果

マスクの用途は主に二つあります。一つは風邪をひいている人がウイルスを周囲にまかないようにするエチケットとして使うこと。咳やくしゃみの飛沫はおよそ2mにわたって飛び散りますが、マスクをすればウイルスなどの飛散を大幅に防ぐことができます。
そしてもう一つが、花粉や菌、ウイルスなどを吸い込まないようにするための「捕集」として使うこと。マスクはいくつかのフィルターを重ね合わせて作ることにより、この捕集力を高めています。またフィルターは不織布で作られていますが、不織布は繊維が複雑に絡み合っているため、空気は通しても塵やほこりなどは通しにくいという特徴を持っています。
さらにマスクの真ん中にあるメインとなるフィルターは、一番細い線で出来ており、しかも帯電させてあります。そのためウイルスなどの粒子も静電気で引き付けられ、不織布の隙間より小さな粒子でも防ぐことができるのです。

マスクの正しいつけ方

マスクの性能は非常に進化してきていますが、正しくつけていないと効果は発揮されません。マスクのつけ方にはポイントがあります。

(1)マスクの真ん中を折って、顔の中心に合わせる。
マスクをつける前にマスクを二つに折り、マスクの真ん中を顔の中心に合わせましょう。マスクがずれると脇に隙間ができてしまいます。
(2)ノーズフィッターを鼻の形にあわせる。
マスクのフィルターを上まであげて、ノーズフィッターを鼻の形にしっかり沿わせましょう。
(3)アゴの部分もカバーする。
意外と怠りがちなアゴの部分。プリーツをしっかり広げて、アゴの奥まで伸ばしてカバーしましょう。
(4)マスクをつけたら最後に両手でなじませ、顔にフィットさせましょう。

よくあるマスクのお悩み解決法

・メガネが曇る
マスクのノーズフィッターを鼻の形にしっかり合わせて鼻の部分から息が漏れないようにすると、メガネが曇りにくくなります。
・耳が痛い
耳にあたるゴムひもが細くて圧がかかって痛くなります。ゴムひもにガーゼなどを巻くと、一か所にかかる負荷が分散し痛みが軽減されます。
・メイクが落ちる
最近は、メイクが落ちにくいよう素材などに工夫されたマスクも市販されています。そういったものを選ぶのもおススメです。

またマスクは花粉の拡散源やウイルスの感染源になるため、1日で廃棄するのが基本です。食事などで一時的にマスクを外す際は、表面についた花粉やウイルスをまき散らさないよう、外側に折り込むようにして保管しましょう。

マスク以外のウイルス・花粉対策

ウイルス・花粉対策にはうがいや手洗いが大切です。花粉対策には水道水でのうがいで十分です。風邪やウイルス対策にはヨード液を使う方もいますが、濃すぎるヨード液でのうがいは粘膜を傷める可能性があります。使用上の注意を守って希釈してください。またこの季節は空気が乾燥することも多いため、加湿器を使って湿度を保つことも大切です。花粉対策には家に入る前に服を叩いたり、玄関に空気清浄器を置くのもおススメです。

最新花粉症治療「舌下免疫療法」

スギ花粉などの原因物質を少しずつ取り入れて、慣らしていく方法です。安全性が高く、アレルギー性鼻炎や花粉症の体質を根本的に変えていく治療法です。スギ花粉症の舌下免疫療法は今のところ液体の薬を使いますが、いずれ錠剤に変わっていく予定です。