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第248回(3/12)

ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ゲンキスチューデント:中村静香
ゲスト:鶴見辰吾

近年多く見られる肺の病気「肺炎」。さらに全力疾走した後しばらく息が整わない、風邪でもないのに咳が出て苦しいなどの経験がある方は「COPD」という肺の病気の可能性があります。どちらもひどくなると命の危険性がある非常に怖い病気です。
そこで今回は肺の病気にならないための、肺機能をアップさせる活動、略して「肺活」を伝授します。

肺炎

肺炎の主な原因は、口の中に住みついている細菌や、外から入ってくる細菌です。通常は免疫物質が細菌の肺への侵入を防いでいるため、肺炎を引き起こすことはありません。しかし加齢や病気で身体が弱くなったり免疫力が低下したりすると、細菌が肺に侵入し肺炎を引き起こします。中でも最も怖いと言われているのが外から入ってくる「肺炎球菌」です。繁殖すると40度以上の高熱に襲われ、命の危険があると言われます。

・肺炎予防の肺活
(1)口の中
肺炎予防にはまず口の中を清潔にすることが大切です。方法は「歯を磨く」というシンプルなものですが、重要なポイントが一つあります。
それが歯を磨く時間です。細菌の増加を防ぐ為にも、夜眠る前には必ず歯を磨くようにしましょう。

(2)舌
私たちは物を飲み込む時、舌を上あごにぐっと押しつけますが、その圧力を舌圧と言います。この舌圧が低下すると誤嚥しやすくなり、誤嚥性肺炎につながります。舌圧は加齢と共に低下しますが、他にも柔らかいものばかり食べて食事がすぐに終わる人なども注意が必要です。舌圧の強化には早口言葉がおススメです。1日トータルで3分程度、毎日楽しみながら続けましょう。

(3)食事の時の姿勢
誤嚥性肺炎を防ぐ為には食事の時の姿勢も大切です。椅子に座ってアゴを引き、やや前かがみになるようにしましょう。アゴを引くことで、口の中と気管に角度がつき、誤嚥しにくくなります。

(4)ワクチン
肺炎球菌のワクチンを受けましょう。一度受ければ効果は5年ほど続きます。

COPD

COPDは喫煙などが原因で、気管支に炎症が起き咳や痰が続く「慢性気管支炎」と、気管支の先にある組織が壊れて空気を押し出す力が低下する「肺気腫」の総称です。
40代後半になって駅の階段を駆け上がった後など、息苦しさが30秒程度で回復すれば正常ですが、1〜2分続く場合はCOPDを疑います。
COPD予防には禁煙はもちろんですが、肺を鍛えるトレーニングもあります。

・COPD予防の肺活トレーニング
「口すぼめ呼吸」
(1)軽く閉じた唇の間から、肺の中の空気を出し切るイメージで息を吐きます。
(2)次に鼻から息をゆっくり吸い、吸い終わったら3秒数えてまたゆっくりと吐き出します。
(3)これを毎日2〜3分、気が付いた時に行いましょう。

「肩甲骨上下運動」
(1)肩甲骨を上げる意識で、息を吸いながら両肩を上げます。
(2)息を吸いきったところで、一気に力を抜いて両肩を思いきり下げ、同時に息も吐き出します。
3回1セットとし、1日3回程行いましょう。
肩甲骨周りを柔らかくすると横隔膜が楽になり、特に吐く力が楽になります。

他にも、ブロッコリーに含まれるスルフォラファンという物質が、肺の抗酸化遺伝子の活動を復活させる効果があるという研究もあります。積極的に摂取してみてはいかがでしょうか。