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第220回(8/21)

ゲンキリサーチャー:ヴェートーベン

若いころに比べて身長が低くなるのは加齢のせい、と思っている人も多いようですが、身長が2cm以上縮んでいる人はすでにある部分が骨折しているかもしれません。
そこで今回は骨の健康を徹底解明。骨折リスクを高める生活習慣や、5年生存率50%という危険な骨折、さらには丈夫な骨作りの秘訣まで大公開します。

骨粗しょう症

骨粗しょう症は、骨の強さを示す骨密度などが低くなり、骨折をしやすい状態のこと。骨粗しょう症の推定患者数はおよそ1300万人、そのうち300万人は男性と言われています。

骨密度が下がるのは、年齢だけでなく日ごろの生活にも原因があります。
例えばカルシウムとともに、肉からタンパク質を摂取することも大切です。さらにコーヒーに含まれるシュウ酸にはカルシウムの吸収を妨げる働きがあります。骨のためには1日1〜2杯程度にしましょう。

いつの間にか骨折

骨粗しょう症が進んで骨がスカスカになると、自分の体重に背骨が耐えきれなくなり、気付かないうちに背骨がつぶれてしまいます。これがいつの間にか骨折です。じわじわつぶれるため痛みが少なく、中には全く自覚症状がないという人もいます。
背骨がつぶれると背中は丸くなり、肺などの内臓を圧迫し、心肺機能の低下にもつながります。若いときより身長が2cm以上低くなっている人はいつの間にか骨折の可能性があります。

椎間板症

加齢とともに椎間板の水分が減少し、椎間板が極端に薄くなることで関節に負担がかかる椎間板症。喫煙者は特に注意が必要な症状です。これはタバコに含まれるニコチンが血管を収縮させ血流量が低下するため、血液から栄養を得ている椎間板の老化を早めるためです。
さらに長時間同じ姿勢を続けたり、重い物を持ち上げる動作、運動不足による筋力低下なども椎間板症の引き金になります。椎間板症が悪化すると、すべり症やヘルニアなど下半身の神経を圧迫する病気につながることもあります。

骨質

骨にとって骨密度と並んで大切なのが骨質。骨のおよそ2割はコラーゲンでできていますが、骨質が悪くなるとコラーゲンが弾力を失い骨はもろく折れやすくなります。
骨質は体内の糖分が骨のコラーゲンを糖化させたり、体内の活性酸素が骨のコラーゲンを酸化させたりすることで低下します。
この糖化と酸化の原因となるのは、糖尿病や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病に加え、過度の飲酒や喫煙、閉経、肥満、運動不足などです。

危険な骨折

高齢者に多い脚の付け根の骨折。転倒などで年間15万人以上がこの部分を骨折していると言われます。しかし脚の付け根を骨折すると歩行ができなくなるため即寝たきりになり、さらに寝たきりで他の骨も弱くなり、連鎖的に骨折するドミノ骨折を引き起こします。脚の付け根を骨折すると5年生存率が50%しかないというデータもある、非常に恐ろしい骨折です。

適度な運動と食事

丈夫な骨作りに大切なのが運動と食事です。運動で骨へ適度な刺激を与えるとマイナス電気が発生し、カルシウムが沈着しやすくなります。わずかな負荷でも骨には良いとのこと。また血流量が増すことで骨を作る細胞が活性化します。おススメは片足立ちです。1本の足に力がかかるため効果があります。

「骨パーフェクトドリンク」(2人分)
牛乳:300CC バナナ:1本 きな粉:大さじ1
小松菜:10g(葉3枚程度) ハチミツ:大さじ1
上記の材料をミキサーにかければ出来上がりです。
牛乳や小松菜からカルシウムやビタミンKを摂取。ハチミツは砂糖に比べて糖質が低く、ビタミンB群も含まれるため骨質を上げるのに最適です。きな粉に含まれるイソフラボンは女性ホルモンに似た働きをするため、骨密度の維持を助けてくれます。
さらにこのジュースに入っていないビタミンDは、紫外線を浴びると体内で作られます。
日焼けが気になる方は、手のひらを15分程度日光に当てるだけでも良いでしょう。

骨の健康のためには、バランスの良い3食の食事と適度な運動が大切です。