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第211回(6/19) 夏のトラブル

ゲンキリサーチャー:ザ・たっち

いよいよ夏が近づいてきました。海に山に楽しみな季節ですが、身近には夏ならではのトラブルも多く潜んでいます。
今回はバーベキューで食中毒を招く危険な行動や、夏風邪と似た症状の危険な病気などを大調査。どうすれば夏のトラブルから身を守れるのかをお伝えします。

バーベキューでの食中毒対策

牛肉にはO157、鶏肉にはカンピロバクターやサルモネラ属菌、魚類には腸炎ビブリオなど、食中毒を引き起こす菌が、調理までの過程で付着している可能性があります。
この時季外でバーベキューなどを楽しむ事も多いと思いますが、食材の管理には注意が必要です。

・食材の保管
外気温で食材を解凍するのは危険です。食材はクーラーボックスで保管しましょう。冷気は上から下に下がるので保冷剤は一番上に置きます。また冷気が回るように食材は入れ過ぎず、中に空間を作るようにします。保冷剤が複数個ある場合は、食材の間に保冷剤を入れるのが効果的です。

・肉の焼き方
生肉をさわったトングで肉を取り分けると、焼いた肉にも菌が付着する可能性があります。トングやお箸は焼く用と取り分け用に分けて使いましょう。

・前日からタレに肉を漬け込んだ場合
食中毒菌は通常肉の表面にしか付着しませんが、揉みこむことでタレとともに肉の筋から内部に侵入します。タレに漬け込んだ肉は、中心まで十分に火を通しましょう。

・焼きそばセット
生肉の細菌が野菜につくことがあるので、肉と野菜は別々の容器や袋に入れましょう。

・おにぎり
傷がある手でおにぎりを握った場合、黄色ブドウ球菌の毒素で、食中毒を起こす可能性があります。
ラップやビニール手袋で握りましょう。

・食中毒を引き起こす植物
ニラとスイセンを間違えて食べ、食中毒を起こすケースがしばしば見られます。花が散ったスイセンは目印がなく見分けが付きにくいですが、ニラの独特の匂いに対して、スイセンは無臭です。葉をちぎって揉むと匂いの違いがはっきりとわかります。

・その他
食中毒になるかならないかは、胃酸による殺菌力や腸内環境の抵抗力など個人差があります。また夏バテなどその時の体調にも影響されます。
食中毒かなと思ったら下痢はとめず、脱水状態にならないように水分補給を行いましょう。
またバーベキューなど屋外のレジャーで気を付けたいのが虫刺されです。代表的な虫に「ブヨ」がいますが、ブヨに刺されるとかゆみや痛みを伴います。冷やして血管を収縮させ、その後皮膚科を受診するようにしましょう。

夏型過敏性肺炎

カビの一種トリコスポロンを吸い込むことで発症する、アレルギー性の肺炎です。発熱、咳、呼吸困難などの症状が現れ、肺の組織を破壊します。6〜9月ごろまでの夏季をピークに発症し、入院などで症状が改善しても抗原のある家に戻ると再発する可能性があります。
夏型過敏性肺炎では鼻水はほとんど出ません。旅行中は改善したり夏の時期だけ症状が悪かったりするときは、夏型過敏性肺炎の疑いがあります。

トリコスポロンはどこにでもいる一般的なカビの一種で、気温20℃以上、湿度90%以上になると活動を始め、高温多湿になるほど増殖します。家の中では洗面所やバスルーム、窓のサッシ、エアコンの内部などに注意しましょう。
見落としがちなのが洗濯かごです。中に洗濯物が入ると湿度が高くなり、トリコスポロンが発生しやすい環境になります。トリコスポロンは洗濯や天日干しでは死滅しません。洗濯かごもアルコール消毒をし、風通しの良いベランダなどで干しましょう。