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第210回(6/12) 足裏

ゲンキリサーチャーX-GUN
ドクター:桑原靖

これからやってくる夏本番。足を出す季節の到来です。
足には気にしている症状があるものの、放置しているという人がほとんどのようです。しかし膝や腰の痛み、姿勢の悪さなどは足に原因があることが多いのです。
そこで今朝は足裏の数々のトラブルを徹底解明。身体の土台である足が及ぼす身体への影響や、足に潜む皮膚トラブルなどにせまります。

足裏のアーチ

足の親指の付け根、小指の付け根、かかとの3点を結ぶ、靭帯と筋肉で構成されている足裏のアーチ。アーチは骨と共に身体を支える土台であり、人が二足歩行を長時間行えるのもこのアーチのおかげです。他にも階段の昇り降りや物を持ち上げるなど、様々な日常の動作ができるのもアーチがあるからです。
しかし現代人の多くはこのアーチが崩れており、アーチの崩れが体中に悪い影響を及ぼしています。

アーチの崩れの影響

(1)外反母趾
外反母趾はヒールなどの靴が原因と思われていますが、実はかかとの傾きも原因の一つで、このかかとの傾きを引き起こしているのがアーチの崩れです。アーチのくずれがひどくなればなるほど、外反母趾も加速してしまいます。

(2)足底筋膜炎
足裏の筋肉の表面にある厚い膜に細かい亀裂が入り、炎症が起こります。足裏のアーチが崩れると足底筋膜も一緒にひっぱられ、かかとが痛みます。中高年に多い症状で、日本人の5人に1人が経験すると言われています。

(3)長時間歩くと親指がしびれる
アーチが崩れることで着地の面積が広くなり、神経を踏む可能性が高くなります。

(4)ひざ痛
アーチの崩れをひざでカバーしようとしてひざが内側に入り、負担がかかってひざが痛みます。また身体全体でもカバーしようとして、首こりや肩こりなど全身に影響がでることもあります。

簡単アーチチェックとアキレス腱伸ばし

かかとから指を沿わせていくとぶつかる、アーチの上にある骨に印をつけます。その印の位置が、座った時と立った時でどれくらい変化するかを測定します。印が1cm以上、下に落ちるとアーチが崩れている可能性があります。
崩れたアーチは元に戻りません。インソールなどでアーチを補整し崩れを抑制させましょう。また今以上悪化させないための予防法が「アキレス腱伸ばし」です。

・正しいアキレス腱伸ばし
壁に向かって足を一歩前に出します。この時足どうしが平行になるように、そして壁に対して垂直になるようにします。かかとをつけたまま反動をつけず、壁を押すように前のひざに体重をかけましょう。1日合計5分程度を目安に行います。日ごろからアキレス腱の柔軟性を高めておくことが大切です。

足の皮膚トラブル

良く知られるタコとウオノメですが、どちらも皮膚の防御反応の一つで、アーチが崩れるなどして圧力がかかるとできやすくなります。
タコやウオノメは削っても繰り返すことが多いので、インソールを使ってアーチを補整し、根本的に改善しましょう。

また水虫は、白癬菌というカビが感染して発症するものです。患者の半分以上にはかゆみがないため、気付いていない人も多くいます。
気付かずに放置すると頭や身体に感染したり、家族にも感染したりします。家の中ではバスマットに気を付けましょう。こまめに洗濯したり叩いたりして、清潔に保つことが大切です。
ただし白癬菌が皮膚に侵入するまでには24時間以上かかります。そのため足を毎日洗って清潔にしておけば感染はしません。足を洗うときはシャワーで流すだけではなく、石鹸を使って足の指の間をしっかり洗いましょう。