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第208回(5/29) 頭痛

ゲンキリサーチャー:えとう窓口

日本人のおよそ3人に1人が悩んでいるという頭痛。命に関わらないからと放置している人も多いようですが、片頭痛の人は脳梗塞になるリスクが2倍というデータもあります。
そこで今朝は、知っているようで知らない頭痛について徹底リサーチ。
日常生活に潜む意外な原因を探れば、頭痛のタイプとその対処法が分かります。さらに頭痛の原因は心臓にあるという説とその最新治療もご紹介します。

頭痛のタイプと頭痛スイッチ(頭痛を引き起こす原因)

・緊張型頭痛
緊張型頭痛の原因は筋肉にあります。パソコンなど長時間の前傾姿勢は肩、首筋から頭部の筋肉が収縮し血流が悪くなります。すると筋肉内に老廃物がたまり神経を刺激、それが頭にも起こり締め付けるような痛みが出ます。
緊張型頭痛を引き起こす頭痛スイッチはパソコン等が多く見られます。
このタイプの頭痛はお風呂や運動で温めて血行を良くし、筋肉のコリをほぐすことで症状を軽減することができます。

・片頭痛
片頭痛は何らかの頭痛スイッチがきっかけとなり、セロトニンという神経伝達物質が必要以上に分泌されて血管が収縮し、その後リバウンドの作用で血管が拡張し周りの神経が刺激され痛みがでます。
脈打つような痛みが特徴で、吐き気が伴うこともあり数時間から3日程度続くこともあります。
この片頭痛のスイッチは日常生活に多く潜んでおり、光や温度、気温差、匂い、さらには空腹時の低血糖状態や白色のまぶしさなども原因になる場合があります。
このタイプ場合は、とにかく日常生活の中で頭痛スイッチを押さないように努力することが大切です。また片頭痛は血管の拡張が原因で起こるため、氷などで冷やし血管の収縮を促すのも効果的です。

・緊張型頭痛と片頭痛の複合型
緊張型頭痛と片頭痛、ともに原因となるのがストレスです。この両方の頭痛を持った複合型の方にピッタリの訓練法が「バイオフィードバック」です。
人はリラックスして副交感神経が優位になると血流が良くなり、皮膚温は上昇します。逆に緊張状態では血管は収縮し皮膚温は低下します。この皮膚温の変動などを自分で確認しながら自身のストレス状態を把握し、リラックス状態により近づくことができる訓練法がバイオフィードバックです。自宅で行う場合は脈をおさえ、自分が一番リラックスできる状況をイメージし、拍動がゆっくりとなるよう気持ちを落ち着かせましょう。バイオフィードバックは繰り返して行うことでリラックスの方法を体得し、日常でもその状態を作ることができるようになります。

心臓に開いた穴

心臓には右心房と左心房を仕切る心房中隔という壁がありますが、そこに5人に1人の割合で小さな穴が開いていることがあります。
静脈の中に含まれる片頭痛に関連する物質が、この穴を通過して脳に到達することが片頭痛の原因ではないかという仮説があります。

元々は脳梗塞の再発予防のために、この心臓の穴をふさぐ手術が行われていました。しかし若くして脳梗塞を起こした方の場合、ひどい片頭痛を持っていた方が多く、手術後にその片頭痛がなくなったケースが多く見られたため、岡山大学病院では昨年6月に、片頭痛患者に対して心臓の穴をふさぐという国内初の治療をスタートさせたのです。

この手術は、片頭痛患者の場合は16歳以上70歳未満が対象となり、投薬で改善せず、心臓の穴が確認された場合に限り受けることができます。保険適用外のため、費用はおよそ130万円程度かかります。

片頭痛治療の可能性を秘めた心臓の穴の手術。将来的に有効な治療法として確立する日も、そう遠くないかもしれません。