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健康カプセル!ゲンキの時間

毎週日曜 あさ7:00

CBCテレビ製作/TBS系28局ネット

朝からヘルスシェア

出演
石丸幹二
坂下千里子

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第207回(2016.5.22)

伊勢

伊勢

ゲンキリサーチャー:チャンカワイ
ドクター:村田和也
ゲスト:松下由樹

間もなく始まる「伊勢志摩サミット」で世界中から注目を集める三重県。実は三重県は、肥満度の目安であるBMIの値が男女ともに日本一低く、さらに75歳未満のがん死亡率は、全国でも2番目に少ないという健康大国でもあったのです。
今朝は三重県の様々なデータから、三重県の健康の秘訣を探ります。

ガーデニング

園芸用植物の購入金額が日本一という、ガーデニング好きの三重県。平均歩数も少なめで野菜の摂取量もそれほど高くない三重県民の肥満度の低さの秘密は、このガーデニングにあるようです。
例えば庭の草むしりの運動量は、毎分80mの歩行をしたのと同じくらいに相当します。毎分80mの歩行とは早歩きの状態、つまり中強度の運動です。一見地味な作業に見えるガーデニングですが、運動効果は高いと言えるのです。

伊勢うどん

伊勢市民のソウルフード「伊勢うどん」。このうどんの特徴は麺の太さにあります。太いけれども、口に入れた瞬間とろけほどの柔らかさがある伊勢うどん、その秘密は1時間というゆで時間にあります。長時間ゆでることで全体に水分がしみこんで太くなるのです。実はこれもスリムを維持する秘訣の一つです。水分を多く含んだ麺を食べた方が胃が膨らみ、満腹感を得やすくなります。

アオサ

アオサはのりの佃煮の材料にも使われる海藻の一種で、三重県が生産量日本一という三重の特産です。このアオサは肥満予防にはぴったりの食材です。
アオサには100gあたり44gの食物繊維が含まれており、これは食物繊維が多い野菜の代表であるゴボウのおよそ7倍です。食物繊維は第6の栄養素とも呼ばれ、腸の働きを活性化し便通を整えます。さらに腸内でコレステロールと吸着しそのまま排出してくれます。
またアオサはカロリーがほとんどないにも関わらず、カルシウムは牛乳のおよそ9倍、βカロテンと葉酸はホウレン草のおよそ2倍、ビタミンB、ビタミンCもバランスよく含んでおり海の緑黄色野菜と言えます。

伊勢芋

伊勢芋も三重の特産で、ヤマトイモの一種です。畑のウナギと言われるほど栄養が豊富な伊勢芋ですが、特徴は強い粘り気にあります。その正体は糖たんぱくのムチンで、腸で糖質を吸収するのを抑制する働きがあります。これも肥満の予防につながっています。

※2019年にムチンの研究者が「ムチンは動物粘液の主成分であり、植物のねばねば成分は別物質。それをムチンというのは誤用」という主旨の指摘をしました。当HPは、その指摘以前の番組放送時点での見解です。

がんにならない体質

三重県はお酒の購入金額が全国で最下位。さらにお酒が強いかどうかを決める遺伝子を調べたところ、その遺伝子が最も少なかったのが三重県でした。つまり日本一お酒を飲まないのが三重県民。三重県では飲酒が原因となり得る食道がん、肝がん、大腸がんなどの死亡率が特に全国平均と比べて少なくなっています。お酒を飲めない体質ががんのリスクを下げる要因になっているのかもしれません。

伊勢エビ

三重県が誇るエビの王様、伊勢えび。生産量はもちろん三重県が日本一です。
エビに含まれる赤い色素アスタキサンチンには高い抗酸化作用があり、がん細胞の増殖を抑える働きがあります。さらに紫外線による肌の老化も防ぎ、皮膚がんなどにも効果を発揮すると言われています。
その強い抗酸化力はビタミンEのおよそ1000倍、ビタミンCのおよそ6000倍で、がんの予防に良い食材です。

県を挙げての取り組み

三重県では、平成26年4月にがん対策推進条例を定めました。がん診療に関わる医師が小中学校に出向いて授業を行ったり、がんの知識やその治療への理解を深める取り組みを行ったりしています。さらにがん検診受診率の向上に向けての活動など、皆が一丸となってがん予防に努めています。

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