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第196回(2/28) 身体の不思議

ゲンキリサーチャー:深沢邦之

私たちの身体には、まだまだ知られていない不思議なことがたくさんあります。今朝は爪からわかる病気や、盲腸やわき腹痛についての謎、そしてのどにまつわる不思議にせまります。


すぐには思いつかない爪の役割ですが、骨がない指先の部分に固くふたをして、力が入るようにしているのが爪の役割です。そのために私たちは物を掴むことができるのです。
さらに爪は末端にあるため身体の影響を受けやすく、爪を見ればその時の健康状態が分かると言われます。

爪に縦線が現れるのは老化現象ですので、これはそんなに心配はありません。気を付けたいのが横線です。
横線はストレスや腎臓、肝臓などの病気の疑いもあるので早めに検査することをお勧めします。また爪の半分が白く変化しているのが特徴の「ハーフアンドハーフネイル」と呼ばれる症状は血流の異常が原因で、主に腎不全患者によく見られます。
爪の先が褐色で、中央部分は白くなり、爪半月がなくなるのは肝疾患、心不全などで見られる症状です。こちらも血流に異常をきたすことが原因と言われています。爪からの病気のサインを察知するためにも、普段から自分の爪の状態を知っておきましょう。

盲腸

一般的に病気として盲腸になったという場合、実際には虫垂という場所に炎症が起こって虫垂炎を生じたことを言っています。この虫垂は、近年の研究により腸内細菌のバランスを保つために重要な役割を果たしていることが分かってきました。以前は虫垂炎となればすぐに虫垂の切除と考えられていましたが、現在では初期治療として、抗生物質で殺菌することも多くなっています。

わき腹痛

走っていてわき腹が痛くなる理由、みなさんはご存知でしょうか?
原因は左のわき腹、胃の裏にある脾臓という臓器です。血液を蓄える貯蔵庫としての働きに加え、古い赤血球を破壊する役割を持っています。そのため走るなどの運動をすると血液を全身に送り出そうとし、脾臓の収縮が大きくなってわき腹が痛くなるのです。あまり存在を知られていない脾臓ですが、近年研究が進み、従来の働きに加えて免疫に重要なリンパ球を多く蓄えていることも判明しました。そのリンパ球の数は全身の4分の1にもなります。あまり知られていない臓器ですが、やはり大切な役割が隠されていました。

のどの不思議

年を取るとむせやすいという声が多く聞かれますが、その原因は喉頭蓋にあります。喉頭蓋は普段開いたままですが、物を飲み込むときには気管に入らないようにふたをし、食道へと流す役割があります。
しかし加齢とともに飲み込む力が衰え、誤って食べ物が気管に入ってしまうことがあります。それが誤嚥です。誤嚥を起こすと気管から肺の中に菌が入ることもあり、それが誤嚥性肺炎につながることもあります。これは誤嚥が原因で死に至ることもある病気で、高齢者の肺炎の多くがこれにあてはまります。

「誤嚥性肺炎の対策法」
誤嚥性肺炎の対策法としておススメなのが口の中をきれいにしておくこと。特に40歳以上の方は食後の歯磨きをしっかり行い、口の中の菌を減らしてきれいに保っておきましょう。
さらに唐辛子や黒こしょうを料理に使うのも効果的です。唐辛子や黒こしょうは、飲み込むときに重要な役割をする神経伝達物質の分泌を促進し、誤嚥を起こしにくくしてくれます。

できるだけ早く3回唾を飲み込んで30秒以上かかる方は、飲み込む力が弱くなっているかもしれません。よく笑ったりしゃべったりして、日常的にのど、首周りの筋肉を使うようにしましょう。